私が初めて夫の赴任に伴って行ったのは、1993年に建国して2年ほどのスロバキアでした。
当時、首都ブラチスラバには外国資本のKマートがあり、レジ袋はそこでだけ貰えるのでした。
地元民には高級なイメージのKマート。
そこで貰ったレジ袋は庶民には貴重なもので、共産圏の名残の濃い集合住宅のベランダに、
その袋が洗って干されているのを、微笑ましく眺めたものでした。
産油国の中東、サウジアラビア・UAE・カタールのレジ袋は、分厚くて頑丈。
レジではレジ係の他に、補佐の人たちがいて、袋詰めをしてくれます。
小銭の釣銭は、フィリピン人の彼らへチップとして渡していました。
ハンガリーでは、レジ袋は有料でした。
私が初めて本格的にマイバッグを買い揃えたのは、この国。
化粧小物の店で買った何枚かは、今でも愛用しています。
つい此の間まで暮らしていたイギリスでも、レジ袋は基本的に有料でした。
競争の激しいスーパーマーケットでは、各店舗、センスを凝らした袋を用意。
シーズンに合わせて、ハロウィン仕様やクリスマス仕様の手提げ袋。
そのデザインに惹かれて、私もつい買ってしまうのでした。
そのような袋は、厚手で頑丈なので、もちろん何度も使えるわけです。
安価な、使い捨てのペラペラの袋は不評で、殆ど誰も買っていませんでした。
そんな袋に入れるくらいなら、抱えて帰るよ、とウィンクするお兄さんたち。
けれど、アジア食品の店では、無料の袋(丈夫なの)に入れてくれました。
さて。タイのバンコク。
私が日常に通うテスコですが、レジ袋は無料。
薄くて小さな袋に、レジ係の女性がせっせと詰め込んでくれます。
袋が小さいので、品物1個に1枚ということもあり。
レジ袋が無料=店側で詰めてくれる。レジ袋が有料=セルフサービスで詰める。
世界的には、こういう傾向になりがちだと思います。
我家には、テスコのレジ袋が溜まりに溜まっています。
頑張ってゴミ袋として転用しても、溜まるほうが多い。
ゴミは、リサイクルゴミ、一般ゴミ、生ゴミ、危険物、と4つに分かれていて、
毎日2~3枚使っても余ってしまいます。
一度、重い物を買ったとき、マイバッグを出して、レジ袋はいらないというゼスチャーをしたところ、
たちまち鬼の形相になったレジ係の女の子。プライドを傷つけてしまったのか、面倒だったのか。
私は、5つも6つもあるレジ袋を1~2枚のマイバッグに入れ換え、帰宅していますが、
見るとローカルの主婦連もそうしている人が多いのです。
日本でも、レジ袋の有料化が検討されているとか。
そういうこと、法律で決めなければならないのでしょうか。
大人のソサエティなのに?
有料も無料も、お店の自由で良いのではないかしらね。
レジ袋が、プラスチックによる海洋汚染の元凶とは思えないのですが。