お迎え
2016年 05月 14日
義母が亡くなる寸前のこと。
病室には五人兄弟(兄四人と姉一人)が揃って母を見守っていた。
母の意識は混沌としていたのかもしれないが、子どもたちの言葉はすべて認識していた。
彼らの質問には、姉の手を握ることにより、応えていたという。
そんなとき、「あそこにHがいる。Hが来ている」と母が言った。
Hとは、二十五年前に他界した母の夫である。
子どもたちは驚くと同時に、喜びがこみ上げてきたという。
母は、父のもとへ旅立ってゆくのだ。
じつは、私は似たような話を私自身の亡父から聞いていた。
生前、北海道で大事故に遭い、あわやというその病室で、父はお迎えの人と会ったという。
向こうに花々の咲く美しい景色がひろがり、優しそうな老人が微笑みながら手招きをしていた。
父は、その先が幸せに満ちている気がして、老人のもとへ歩んでいこうとした。
そのとき、此の世へ呼び戻す連れ合い(父の後妻)の声がして、思いとどまり、此の世に帰還した。
私は、人の霊魂は存在すると思う。
しかし、それは想念であり、エネルギーのようなもので、肉体を伴うとは思っていなかった。
生者が、思い出す限り、死者の魂は存在し、誰も思いださなくなったときに、消滅するものだと思っていた。
実際はどうなのか、死んでみないと判らないが、
少なくても、死の世界に一歩踏み込んだときには、死者の姿は肉体を伴って見えるのでは。
死はそれほど怖いものではないような気がしてならない。
生れてくるとき、暗い産道をぎゅうーっと苦しみながら通ってくるように、死ぬときも、苦しみはあるだろう。
けれど、大概の死はお迎えの人に導かれ、光り輝く道を通ってゆくのでは。
生まれでて母親の腕に抱かれるように、死んだときにも大きな暖かい腕が待っていてくれるのではないか。
というより・・・死は別の世界に誕生することなのではないか。
私が死ぬときには、誰が迎えにきてくれるのだろう。
私がいちばん逢いたかった人が来てくれるのだろうか。
私をいちばん愛してくれた人が来てくれるのだろうか。
私の祖母が亡くなるときも誰かお迎えが来ていたのだろうか…
死にそうだからって延命処置をしようとしたら
手で振り払ったんだ…
私は自殺未遂がある。
でも誰もお迎えはいなかった。
だから今生きているのかな…
くーちゃんのお祖母さんにもお迎えが来たと思う。
延命処置は、義母のときもしなかった。
スパゲティのように管だらけになって意識不明で何日か延命しても残酷なだけだからという、義兄(介護士)の意見で。
くーちゃん、生死の境でお迎えが来ていなかったら、急いで帰ってこなければ、迷子になっちゃうよ。
帰ってこれて、今、くーちゃんが生きていて、こうして交流できて、私も嬉しいです!
毎朝、仏壇にお参りして先祖代々と長男(0歳で死亡)に
南無阿弥陀仏をとなえています。(浄土宗なんです)。
また、あっという間にお盆が来ますが、その時は欠かさず
お墓にお参りをします。勿論春秋の彼岸の時もです。
先祖を供養することはto_shi_boが他界するときには
きっと思いの叶った霊がお迎えに来てくれることでしょう。
marikoちゃんの文脈に心がときめいて、なにか悟りが
ひらかれてような気持ちになりました。Thank you!!
ワタシも「人の霊魂は存在する」と思います、絶対に。
いや、そう信じたいのです。
これまで幾度かその瞬間に立ち会っていますが
いずれの場合も言葉にはならないのに口元を動かしています。
これって「霊魂」そのものがそれをさせているのだと信じます。
だって、口元を動かすなんてことは出来なくなっていたのにも拘らずですよ。
改めてご冥福を祈ります。
今、義父がリアルタイムです、
ベッドに横たわりながら、何かを捕まえようと両手を動かす・
その手を近くにいる家族が握ると、現実に帰る義父・・
ホスピスの毎日です、
今の、marikoさんに気のきいた言葉をかけることもできない、yamaojiです。
生まれるとき狭い産道を苦しみながら通った記憶がないもので(爆)
死ぬときは意識がなくなって,
死ぬと言うことすらわからないまま死んでいくのでしょう
その前にお迎えが来てくれるのでしょうか
いままで生きてきたことを考えると
お迎えに来てくれるのはえんま様のような気がしてなりません(笑)
"なたねづゆ河童ぽろぽろ生まれくる"
夏井いっき組長からいい評価をいただきましたね
TV番組プレバト何時も楽しく見てます
容赦しない辛口評価見ていて痛快です
「ほろりほろり」に拍手!
長谷川一夫の半平太!今でも覚えてます!
しかし雛菊を演じた女優さんは??覚えてませぬ
このお写真のお花の蕊を、じっと見てると!
色々な形が廻って来るので楽しいで~す(嬉
そうですか!好きな人に迎えられたら怖くありませんね!
良いお話を有難うございます!
死ですべてがチャラになるわけではないのだから、
人はできるかぎり良心的に生きなければと思います。
とはいえ、それは難しいのですが!(~_~;)
★ to_shi_bo さま
とし坊さんは浄土宗ですか。南無阿弥陀仏なんですね。
毎朝の仏壇への御参り、お墓への御参り、さすがとし坊さんです。
私は海外で、なかなかお墓参りにも行けず、歯がゆい!(>_< )
とし坊さんには、何人も素晴らしいご先祖さまがついていらっしゃると思います。
「Thank you!!」なんて、照れくさい! 有難うございます!
★ たんとさま
>ワタシも「人の霊魂は存在する」と思います、絶対に。
ですよね!
私の亡父も、北海道事故のあと、死後の世界を信じるようになり、
人が変わったように、良い人間になりました。ボランティアにも精を出して。
お祈りをありがとうございます!
★ yamaojiさま
ゴースト、好きな映画でした。ああいうこと、あると思う。
私はなんどか、そういうこと(霊がそばにいる)感じました。
お父様、どなたがいらしているのでしょう。
ホスピス、大変ですが、がんばってください!
>お迎えに来てくれるのはえんま様のような気がしてなりません(笑)
あはは 閻魔さまに導かれるのは地獄とか。
落語にありましたね、長屋のみんなで地獄巡りとか♪
yutaさんなら、地獄の写真を沢山撮りそう!
夏井組長のプレバト、私はYouTubeで見ています。
痛快、まさに!(^▽^)
★ 桜姫さま
>「ほろりほろり」に拍手!
ありがとうございます。私、意外と?オノマトペ句が多いです。
写真も蕊まで見て下さり、嬉しいー♪
私、夫にだけは迎えに来てほしくないと切に願っています(苦笑)
そのためにも、彼より早く逝かなければ!
わたしは誰が迎えに来てくれるかな…
雛菊のほろりほろりと濡れて京
これはいい句です。
「月さま、雨が」は知っているけど、
それ以上のことは何も知らないのです。
これ私の句ですといって、櫂さんに見せたいくらいです。
さ、宿題やらないと、こんどは期間が短い。
霊魂ですか〜、私は信じてない派ですね。
霊魂も死後の世界も。
信じてる人は見えるものなんでしょうかね〜
お義母さんに見えてたHさんはやっぱり25年前の姿なんでしょうか。
お迎えの人がいるのどうか、死んでみないと、または死にかけないと判らないのが難点ですね。
手の施しようも無くなった父を病院から自宅看護にしてから
いつも朝方、手を上にあげて自分の母親を呼んでいたから
それから私も信じるようになった。
私も死で全て清算されるわけではなく、生前の行いに見合った
次世界が待っていると思う。
この世の問題の色々ものり越えなければならない修行なのかも
それも幸せになるための修行と思ってガンバです。
麗門さんの「お迎え」は、お母様と思います。なんて勝手に想像、ごめんなさい。
雛菊、私も月形半平太に詳しいわけではないのですが☆
お褒め頂き、恐縮です!
宿題、がんばってください。麗門さんは、塾の期待の星と思います。
★ Meet You さま
義母に見えた義父は、25年前の姿か、あるいはもっと若かったころか。
私は、普通の死には、お迎えはあると確信しています。
いつかYouさんも、それを信じるときがくる(なんて・・・♪)
★ akiheさま
>いつも朝方、手を上にあげて自分の母親を呼んでいたから
やっぱり。。
お母様が来て下さって、お幸せな最期だったと思います。
>私も死で全て清算されるわけではなく、生前の行いに見合った次世界が待っていると思う。
私も全く同感です。人間ですから、間違いもある。
でもそれは大いに反省し、行いを改めることにより、清められると思います。
此の世の罪は此の世で改める。次の世にはもってゆかない。…ように、頑張ります!
しみじみと読みました。
お義母さま、お義父さまが迎えに来てくださったのなら、魂は笑顔で旅立たれたと思います。
私の祖母が、亡くなる2ヶ月くらい前から「黒い服の人が部屋におるんよ」と言っていたのを思い出します。
使者的な何かだったのかなと。
雛菊の句、しっとりとしていていいですね~(*^ ^*)
私は渡月橋の月夜を思い浮かべました。
お互いに、がんばりましょう!p(^_^)q
★ このはるさま
>私の祖母が、亡くなる2ヶ月くらい前から「黒い服の人が部屋におるんよ」と言っていたのを思い出します。
ご先祖さまのどなただったのかも。お祖母さまをずっと見守ってらしたのでしょう。
雛菊も見て下さり、ありがとうございます♪(テレ
このはるさんもお忙しいでしょうに、ご来訪&コメント、嬉しいです!
うちもまだバタバタ、、当分、落ち着けそうもありません。