おでん :俳句
2014年 12月 01日
(このじだを かんだあのはで そのおでん)
季語: おでん 【冬】 ・生活
Thank you very much!
そのおでん横取りするなワシのもん idea-kobo
高嶺行く写真俳句の冬も種 詩楽麿
初冬ゆえ冷やすか思い紅葉に
せめて語ろう胸の内 詩楽麿
冬枯れの阿蘇くろぐろと煙吐く 与太郎
この句は、俳句集団「いつき組」 組長、夏井いつき先生のラジオ放送の兼題 【おでん】で採って頂きました。
放送されたのは、11月29日でした。
組長のブログで、聞き書きを掲載されておりまして、↓ワタクシの句の部分を抜粋させて頂きます。
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アナ では最後の一句をお願いします。
夏井 次の句は、一度見たら忘れられない異色作です(笑)。
この耳朶を噛んだあの歯でそのおでん 中原久遠
アナ すごい一句ですね!
夏井 普通おでんの句作れって言われてこんなこと考えませんよ(笑)。この句が上手いのは指示語の使い方です。「この」「あの」「その」と距離感の違う三つの言葉を一度に使ってきました。まずは近くの「この耳朶」、己のみみたぶを示します。次ぐ「あの歯」は記憶の中のものです。時間的隔たりの先にある、「あの時自分のこの耳たぶを噛んだあの歯」の存在を示します。しかもその「歯」は目の前で「そのおでん」を食べている、という種明かし。つくづく変なこと考える人やなあ~と思いますが、読み手をうまく誘導する言葉の組み立て方がお見事でございました(笑)。
アナ いや~深い。深すぎてコメントできない(笑)
夏井 朝っぱらからごめね(笑)。
アナ 夏井さん、「いつき組」の皆さん、今日はありがとうございました。
全文は、こちらをクリックして下さいませ。
【俳句ネットワーク 兼題「おでん」 ご投句ありがとうございました!】
まさか!の句を放送して頂き、嬉しさと恥ずかしさと驚きがごっちゃまぜの気分でした!
でもやっぱりとっても嬉しいです!!
実はもう一句。こちらも秀句に選んで頂きました。組長に感謝です。
落魄のマダムが装ふおでんかな 久遠
(らくはくの まだむがよそう おでんかな)
★ 「装ふ」は、よそう、食べ物を器に盛るという意味です。
◎ 画像の「おでん提供」は写真俳句仲間のLさんでした♪
嬉しいね~(*^^*)
おでん、こちらのコンビニでは
どこもおでんの匂いが漂ってますよ~(^^)d
三句内に御入選!おめでとう御座います♪
「この・あの・その」は、組長の評で気が付きました♪(汗
組長同様、皆様驚きのお句ですね♪
都都逸の文句にも採用されると思います♪
今日のお写真も!素晴らしい♪
このにゃんこちゃんの歯で噛まれて見たいですよね♪(笑
< 落魄のマダムが装ふおでんかな
「装ふ」に参りました♪二つの意味があるんですよね♪
< 落魄のマダムが装ふおでんかな この句は素人の私でもいいなーと思ったのですが。
とにかく秀逸賞 おめでとうございます、やっぱり貴女は言葉の魔術師;
うらやましいです、寒さに気を付けてねお風邪をひかぬように’。
「この」「あの」「その」・・・ですか!!!
う~ん、考えてみれば普通の俳人には思いつかない表現ですね。
大袈裟に言えば地球を俯瞰している発想がなければ出来ません。
参った♪
・落魄のマダムが装ふおでんかな
こちらの方は俳句的には面白い感覚が見え隠れ・・・。
「落魄のマダム」と「おでん」が乖離しているようで繋がっている
みような感覚に囚われて身動きがとれません~~~(笑
ありがとう!ヽ(=´▽`=)ノ
私もコンビニおでん、大好き! 食べたいなー♪
★ idea-kobo さま
>そのおでん 横取りするな ワシのもん idea-kobo
ふふふ♪ 食べ物の恨みは恐ろしいよ~~
★ yotarouu3 さま
四国放送と思います。
コメントをありがとうございます! 意味深よね、やっぱり(笑)
★ 桜姫さま
有難うございます!
選んで下さった組長の評判が落ちたら、申し訳ないです!
これからもっと頑張って佳句を詠めるようになりたい。
落魄マダムの句ですが、
「装う」は、単に「食べ物を器に盛る」の意味で使いました。
この漢字を使うという意外性に賭けてみたのでした♪
★ 麗門さま
だから18禁じゃないってば!(笑)
マダムの句は、考えすぎないで。単におでんをお皿によそった、という。
「装う=よそおう」 ですと、中8になって字余りですし、意味不明でしょ♪
おでんの画像提供、ご馳走さまでした♪
★ ustomi さま
言葉の魔術師なんて最大の褒め言葉、有難うございます♪ ヽ(=´▽`=)ノ
実は、私も落魄マダムの句が本命でした。
もうずっと氷雨が降っていますが、元気です!
★ to_shi_boさま
お褒め頂き、光栄です!
耳朶句は、なんといいましょうか、運が味方してくれたようです。
落魄マダムの句は、
単に、おでんを器に盛った、という句なんですが、
「装う=よそう」という漢字の、粋さに賭けてみました。
皆さま、深読みをして下さり、感謝です♪
いやはや、知らない間に写真俳句の腕は、天下に鳴り響き始めますね!我が事の如く嬉しく思います。さらに高嶺を極め、写真俳句集を出版されます事を切に願っています!
高嶺行く 写真俳句の 冬も種 詩楽麿
初冬ゆえ 冷やすか思い 紅葉に
せめて語ろう 胸の内 詩楽麿
有難うございます!ミ◕‿◕ミ
おでん句、選んで下さった組長の侠気と、愉快なご解説に報いるためにも、
もっと精進しなければと思いました。
いやはや、俳句は難しい(そればっかりw
★ 詩楽麿さま
有難うございます。しかし、これは「写真俳句」ではなく、「俳句」で、
写真は、とってつけました(笑)
いずれ句集は編みたいと思いますが、貰って下さる方も少ないので、10冊限定で。
写真俳句の一句、初冬の一首、揚げさせて頂きますね! (^人^)感謝♪