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秋涼し(あきすずし) :俳句

   秋涼し風化してゆく骨の片    流星
 (あきすずし ふうかしてゆく ほねのへん)

【季語】 新涼、初涼、秋涼し、秋涼   : 秋 (時候)
・立秋以後、実際に感じる涼しさ。単に「涼し」といえば「暑し」に対する夏の季語 (by角川季寄せ)


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                   Thank you very much!

            秋刀魚より大根重き夕餉かな        よし

            戦死者の魂祭る火や山の上       与太郎

            秋恋し 灼熱見舞う 残暑かな       詩楽麿

            人影も まばらな路地に 野良犬の
                     日陰に横たう 灼熱地獄    詩楽麿

            骨の片 かじりながらの 戦話      idea-kobo

            長き夜の夕の支度の早ききこと        よし

            熟れ熟れの実はみな零れ秋立ちぬ     流星

            どの星を七夕様と申すぞや          与太郎




けさ、庭仕事のさいちゅうに、奇妙なものを見つけました。
枝の欠片にしては肌触りが違う。
空洞なのかと手に取ると、中に白い髄のようなものが詰まっています。
骨。それも古い古い骨。。
猫にしては太すぎるので、大きな犬か、あるいは別の獣だったのか。
生身も心も抜けてしまったあとの、骨のかろやかさ。

こうして掌にのせたのも何かのえにし。
水をかけて清めたのち、改めて庭の片隅に葬りました。
やすらかに。。。

私の住む ERD という町の名は『森』という意味を持ちます。
むかしむかし、このあたりは深い森で、さまざまな獣が棲んでいたのでしょう。

数日前から天候不順になり、いっきに秋めいてきたハンガリーです。
また夏の揺り返しはあるにしても、秋の気配は日ごと夜ごと色濃くなってきています。
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by mariko789 | 2013-08-15 23:42 | Nikon D80 | Trackback | Comments(33)

秋隣(あきどなり) :俳句

  秋隣染めて染まらぬ髪一縷  久遠 (旧:流星)
(あきどなり そめてそまらぬ かみいちる)

季語 : 秋近し、秋待つ、秋隣(あきどなり) 【夏】 時候

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② この花も最初の画像の花とおなじくらい、ちっちゃな花。
  けれど通ってくる虫はひきもきらず。

     藤壺の帖をひらきぬ秋隣  久遠 (旧:流星)
   (ふじつぼの じょうをひらきぬ あきどなり)  

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                    Thank you very much!

                雲は湧き雷(らい)せわしくも秋に入る     よし

                何かしら花の咲きゐるこの庭の
                        優しき風よ浴衣きてみむ    与太郎

                幾度も咲代わりつゝ手花火の
                        更に燃へ継ぐ八月の庭     与太郎 

                芽も僅か やがて実となる 秋茄子や      詩楽麿

                四季移り窓辺に届く鳥の声
                         色鮮やかに衣変えつつ     詩楽麿

                せせらぎに 夜鳴く鰍 酒のあて       yamaoji.

                秋隣 隣は何を しちょるかな        idea-kobo

                ひさし髪ほつれぬ祖母が夢の盆        流星

                水多き青田の上に天の川             よし

                かぎりなく 遠くになりき 秋の声      kingminoru

                夏蝉の 空にひびきぬ 声嗄らし      kingminoru

                朝顔に別れの星の涙かな           与太郎

                羅に包みし想ひ薄き胸               草野

                手花火のあをき光に照らさるる            草野



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by mariko789 | 2013-08-07 04:10 | Nikon D80 | Trackback | Comments(42)

炎ゆ(もゆ) :俳句

        チリチリと髪のさきから炎えてをり  久遠 (旧:流星)

【季語】  炎ゆ(もゆ)、炎熱(えんねつ)、灼く(やく)、熱砂、熱風 :夏 (時候)


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◎ 画像はタイで撮った、合歓の花。


               Thank you very much!

         炎えてをり 人生最後の カケに出る     idea-kobo

         紅刷毛のごと花合歓を頬に引き         幻椏

         豆飯の一合あればこと足れり           よし

         花火似の合歓の花も夏祭り           詩楽麿

         彩りし夜空を語りし古代人 
               星座に残る思いの数々        詩楽麿

         蟻どちに覆いつくさる落果かな          流星




炎天下、庭仕事をするのに帽子は欠かせません。
私はだいたい忘れず被っているのですが、面倒くさがりの夫は被りません。
で、そうでなくても薄くなっている彼の頭頂に異常事態発生。
頭のてっぺんの皮膚が焼けて、火傷のあとの瘡蓋のようになっているのです。
そして残り少ない髪が減って、禿 髪のない部分が拡張している。
本人は、鏡で見ても見えないでしょ。
そこで、写真に撮って、こんなふうになってる!と教えてあげました。
さすがの彼も、のけぞって、明日から帽子を被ると宣言しましたが、、、
果たして今日、本当に被るのでしょうか。。
皆さまも、炎天下のお帽子をお忘れなく。。
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by mariko789 | 2013-07-09 13:15 | Nikon coolpix P510 | Trackback

暖か(あたたか) :俳句

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あたたかや三日めざめぬ鰐のゆめ   流星
(あたたかや みっかめざめぬ わにのゆめ)


季語: 暖か(あたたか)、ぬくし、春暖   【春】 時候
  彼岸のころからそろそろ暖かくなる。心地よく温暖な春の陽気をいう。(by 角川 俳句歳時記)

              

                Thank you very much!

             水鳥の杭に眠りて暖かき        与太郎 

             風車見知らぬ空に怯えをり        よし

             鰐のゆめ ワシの夢と変わらんが…    idea-kobo

             春の音(ね)を鰐も聴き入る餌の音     詩楽麿         

             冷え冷えの気候を崩す春の陽の 
                       温もり僅か心に抱く      詩楽麿



こちらドーハは、次第に気温が上がってきて、この季語さながらに暖かくなってきました。
日本ももうすぐ春本番ですね♪ (花粉症にご警戒を!)
画像は、UAEの動物園の鰐さんです。

More (卒業 :俳句)
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by mariko789 | 2013-03-04 13:10 | Nikon D80 | Trackback | Comments(48)

年の果(としのはて): 俳句

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   年の果 アザーンの風に逆らひて  流星
   (としのはて/あざーんのかぜに/さからいて)


◎ 季語: 年の果、年の瀬、年末、年暮る、年詰まる 【冬】 ・時候

◎ アザーン: イスラム教の、モスクへお祈りに来なさいという呼びかけの声。
          興味のある方は、YouTubeで。

◎ 画像は、野外アート展の絵。少し加工あり。


       

                  Thank you very much!


       アザーンの響く尖塔冬の蝶           螢子

       歳の暮れ 執着なければ 怖きもなし      銀河王子

       逆らひて シッペ返しが うん十倍       idea-kobo

       つごもりの雨に小鳥も冷たかろ          よし

       年の瀬や慌ただしさは時と銭           与太郎

       あと幾年 あるかあらぬか 
          あることとして 残生はいそがしくなる    与太郎

       大年の河岸に谺す手締めかな          築地

       アザーンと 声かけ集う 冬の町          詩楽麿

       外地故 異なる時節 戸惑うも 
                心に過ぎる 里の正月       詩楽麿








皆さま、年末でせわしなくお過ごしのことと思います。
こちら中東は、今年は1434年。
イスラム暦ですので、西暦とは新年も異なります。
イスラム暦ですと、Tahun Baru Hijryah 1435(西暦2013年)の新年は11月5日。
なので夫の勤務も、明日も明後日も平常どおりです。
街のショッピング・センターでは大バーゲン中ですが、これは季節的なものですね。
建国記念日を終え、海岸通りの電飾もすべて取り外され、街はひっそりしています。
気温も17℃~25℃くらいになり、時折強風に煽られるほかは、まずまず過ごしやすい日々です。

皆さまは、どのような新年の抱負を抱いていらっしゃるのでしょう。
私と夫は、来年こそは中東から離れるべく、プランを練っています。
何年も聞きなれたアザーンの声を聴けるのも、あと数ヶ月と思うと、ちょっぴり嬉淋しい。。

今年もたくさんのコメントや投句を頂き、感謝の言葉もありません。
検索からいらして下さった方々にも、ずいぶん声なき応援を頂きました。
皆さま、ありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えくださいませ。
そして、新年もどうぞ宜しくお願い致します。


 
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by mariko789 | 2012-12-30 19:18 | Nikon coolpix P510 | Trackback | Comments(58)

小雪(しょうせつ): 俳句

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  小雪の夜は思い出の降りやまず  久遠 (旧:流星)
 (しょうせつの よはおもいでの ふりやまず)


・季語:  小雪(しょうせつ) 【冬】 時候
      二十四節気の一つで、新暦11月22日頃にあたる。(角川 俳句歳時記)
      
      小雪(こゆき)=少し雪が降っている 【冬】 天文 とは、別の季語です。


         

         降りやまず 恨めしげに 空ながめ    idea-kobo

         小雪や煮ゑ立つ魚の目の真白        築地

         ふる小雪 手に乗り消ゆる儚さよ       詩楽麿

         今はもう小雪をかぶる紅葉の 
                はらりはらりの枯葉に代る    詩楽麿

         小雪に肩をすぼめて湯に浸かる       kingminoru





・画像は、一昨年の冬に撮った 大阪城と紅葉。一人で歩き回った大阪城周辺。広かった!!

◎11月は父の命日、初恋の彼の命日もあり、どうしても思い出にひたることが多い。
  時のフィルターが厚くなるにつれ、なぜか思い出は美化されてゆく。
  そして、あの頃分からなかったことが、突然鮮明に分かったりする。
  歳を重ねるごとに、未来の頁は薄くなってゆくけれど、過去の頁は厚くなってゆき、
  それはそれで人生、悪くないなと思う今日このごろなのです。
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by mariko789 | 2012-11-28 14:31 | Sony Cyber-shot G | Trackback | Comments(48)

うそ寒 :俳句


  うそ寒や水子地蔵のみな笑まふ  久遠 (旧:流星)
            (うそさむや みずこじぞうの みなえまう)

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◎ 季語: うそ寒、やや寒、そぞろ寒、秋寒(あきさむ)  【秋】 時候
  ・うそ寒の 「うそ」 は 「薄」 の転化か。秋の半ば過ぎから晩秋にかけて次第に募る寒さを思わせる (角川歳時記より)

◎ 笑まふ=ゑまふ=ほほえむ 【古語】



◎ 画像は、アンコール遺跡群 バコンの回廊にて。辛くも現存している菩薩像です。
  もちろん、水子地蔵さんではありません。
   

             

           雁行や一節折れて曲がりける     よし

           秋風や生まれる星に死ぬる星     よし

           夕暮れの水に泛びて黙しゐる
                鴨には鴨のかなしみあらむ    与太郎

 

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by mariko789 | 2012-10-23 13:19 | Nikon coolpix P510 | Trackback | Comments(8)

秋冷 :俳句


    秋冷の糠床に足す海の塩  久遠 (旧:流星)
              (しゅうれいの ぬかどこにたす うみのしお)


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季語:秋冷(しうれい しゅうれい) 【秋】 時候



                    

                 暇ありてただ酒ゆえに鰯焼く    よし




    

   ・秋冷や家出の猫が戸を叩く  久遠 (旧:流星) (もう一句 ツイッター揚句)

◎画像は、タイ(チェンマイ)の田舎です。

◎ この二句は、2012年10月04日のツイッターのお題季語 秋冷 の参加句です。
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by mariko789 | 2012-10-04 11:02 | Nikon D80 | Trackback | Comments(2)

明易し(あけやすし) :俳句

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             ゆきどなき魂此処にゐて明易し  流星  
             (ゆきどなき たまここにいて あけやすし)

             ↑ 幻椏様より添削して頂きました。感謝!
              
              ゆきどなき魂さまよへる明易し   流星 (原句)
               

季語: 明易し(あけやすし)、 短夜、明早し、明急ぐ  【夏】 時候

ゆきどなき=「行き途ない」の意。

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つい最近ツイッターで
『言葉というものは生もので賞味期限がある。』
という意のツブヤキを読んで、なるほど!と思った。
何年も前のメールを読み返してみると
その時々で親しかった人々とのやり取りが蘇ってくる。
懐かしさで胸がいっぱいになる。
今はもう賞味期限が切れてしまったけれど・・・


『失恋というのは、恋を失うからつらいのではなく、失えないからつらいのだ』
というのもたしか同じ人のツブヤキだったと思う。
リツイートで流れてきたツブヤキなので、主の名は記憶していないけれど。
これも的を得ている言葉だなぁ。。
失ってしまえば、忘れてしまえば、もうつらくもなんともない
ただの思い出になってしまうのに。


         

         明易の 明けの明星 瞳映う          詩楽麿

         転寝(うたたね)の夢もおぼろに明易の 
                    旅路の果てに誰ぞ語らむ    詩楽麿

         生霊となりて通ひぬ明易し      流星

         笑顔ただ不在が悲し黄花海芋     幻椏

         明易し 眠剤飲めば 明難し      銀河王子

         見返れば声ばかりなる青蛙        よし

         いつの間に雲を追い越す登山道     よし

         明易し カエルの声に 目を覚まし    idea-kobo

         人生の 花と思いて 旅路行く       詩楽麿

         限られし 時を刻みて 旅行かば 
              あの地この地と 馴染む暇なし    詩楽麿





 
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by mariko789 | 2012-07-23 12:15 | Nikon D80 | Trackback | Comments(50)

夜涼(やりょう) :俳句

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           三毛猫のおとがひ撫づる夜涼かな    流星
               (みけねこの おとがいなでる やりょうかな)


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季語: 夜涼(やりよう/やりょう)  【夏】 時候
おとがい=頤=あごの下


猫大好き

耳を掻いてあげると
ぴくぴくと耳を動かす

あごの下を撫でると
ゴロゴロと喉を鳴らす

あゝ猫ってずうっと抱きしめていたいほど可愛い♡


               

               夢うつつ 覗きしレンズ 夜涼城         詩楽麿

               幾ひさし 外地の空に そびえたる 
                            城の姿に 夜涼漂う     詩楽麿

               白球のコートに弾む小暑かな         流星

               
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by mariko789 | 2012-07-08 12:45 | Nikon D80 | Trackback