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淡雪(あわゆき)② :俳句


大仏の手に淡雪の蹉きぬ
(だいぶつのてにあわゆきのつまづきぬ)

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季語: 淡雪(あわゆき)       【春】・天文

                      Thank you very much!

              裏店の雛物語小雨ふる            与太郎

              ひな人形足投げ出してはしたなや      与太郎

              箱を出てうれしそうなり雛夫婦        与太郎

              明くる夜をまだ起き出でぬ雛もあり      与太郎

              赤きべべ着て雛壇に躓きぬ           くをん

              見ぬ街に皐月の風を注ぎたし         詩楽麿 

              もう逢えぬ追憶めぐり桜樹の
                     雨にも負けず時は過ぎ行く     詩楽麿


少し以前ですが、親しくさせて頂いている俳人さんの句会に参加させて頂いた句です。
兼題は『蹉跌/躓く(蹉く)』で、ずいぶん考え込んでしまいました。
時間のかかった句ですので、自分の記録として投稿しておきます。
写真は、鎌倉の大仏さま。ベタな写真ですが、大仏さま好きなので♪





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by mariko789 | 2015-03-11 14:18 | Sony Cyber-shot G | Trackback

月朧(つきおぼろ) :俳句

ヴィーナスの乳房ふつくら月朧   くをん
(ヴィーナスのちぶさふっくらつきおぼろ)

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季語: 朧月、月朧  【春】 ・天文
・春は大気中の水蒸気によって月がぼんやりと見えることが多い。春らしい趣の月である(by 角川季寄せ)


                          Thank you very much!

                    ドナウ川 連なる街に冬歴史      詩楽麿

                    国境の街に横たうドナウ川
                          エステルゴムに情緒届けし    詩楽麿 
 
                     降る雨に黒ぐろ光る春の河         くをん

                    着ると暑く脱ぐと寒くてつくしんぼ  池田澄子 (麗門様よりご紹介)






◎ 昨夜はティピカルな朧月でした。幻想的ですよね、朧月・・・♪
  上の画像は以前に撮ったもので、ブダペストの「漁師の砦」です。



◎ 蛇足。昨晩ベランダから撮ったティピカルな朧月 ↓

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by mariko789 | 2015-03-05 14:16 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

春の風 ① :俳句

 春風や獣医の鞄ふくらみて  中原久遠
(はるかぜや じゅういのかばん ふくらみて)


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季語: 春の風、春風(はるかぜ・しゅんぷう) 【春】 ・天文

※ 松山俳句ポスト365 五十一回め投句 兼題(第102回) 『春の風』 : 人選

                       Thank you very much!

                  大寺や畳の上の春の風    与太郎 
 
                  我が子さえ所在知れない冬去りぬ   詩楽麿

                  久遠なる命の連鎖なお続き
                       木の葉の如し我が命かな    詩楽麿

                  朧夜の気づかぬほどの下り坂   池田澄子 (麗門さんよりご紹介)

                  マラソンの息の絶え絶え二月尽    くをん

                  黒猫に蹴られ奈落へ雛人形        くをん

                  ふくらみて笑いが止まらん我が財布   idea-kobo


◎ 写真は古いものの使いまわしです。この写真、好きなので♪
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by mariko789 | 2015-02-28 15:39 | Nikon D80 | Trackback

後の月(のちのつき) :俳句

後の月離別の父母の墓一基  中原久遠
(のちのつき りべつのふぼの はかいっき)


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季語: 後の月(のちのつき)    【秋】 ・天文

※ 松山俳句ポスト365 三十三回め投句 兼題(第84回)『後の月』   :人

                       Thank you very much!

                待宵も待たず月見る男かな         与太郎

                きのう今日月の庵となりにけり       与太郎

                月に送る其君二人我一人          与太郎
 
                漁砦 歴史を語り秋深し             詩楽麿

                ドナウ川 漁の砦を映しつつ
                     夜の帳にライトを揺らす          詩楽麿



◎ 画像は庭で撮りました。頁の飾りです。

◎ 離婚した父母を、同じお墓に入れてしまったのは姉兄です。お墓参りが楽だからでしょう。
   父母の霊は、苦笑いをしているでしょうか。

◎ 今回も推敲を重ねた本命句はあえなく落選しました。
  しかし、本命句が木曜に来ないと、もしや金曜?と宝くじを手にしているようなワクワク気分になれます。
  一夜の夢・・・。
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by mariko789 | 2014-10-10 13:33 | Nikon D80 | Trackback

名月(めいげつ) :俳句

名月のうたげ麗妃は産室へ   中原久遠
(めいげつのうたげ れいひはさんしつへ)


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季語: 名月(めいげつ)    【秋】 ・天文


※ 松山俳句ポスト365 三十回め投句 兼題 『名月』(第80回)   :天

いつき組 組長 夏井いつき選評:
「名月」と「満月」の違いとは何でしょう。今週の「俳句道場」に、みちるさんが書いて下さっていたように「『名月』という言葉の中に、すでにとてもすばらしいもの、という価値判断が入ってしまっている」という点が、この季語に取り組む際の大きなハードルになります。「満月」は、月が最も大きく見える現象そのものですが、「名月」は愛でる心がすでにパッキングされています。なんと難しい季語だろうと、溜息をついていたワタクシの心に、この句が飛び込んできました。
 「名月のうたげ」は、一見ありそうな措辞なのですが、後半の叙述によって、ただの「うたげ」ではないことがわかります。「麗妃」という人物の名前は、読者を一気に中国王朝の世界へ誘います。この人物を、清王朝末期、皇帝の寵愛を受け西太后に疎まれたあの「麗妃」だと読んでもいいですし、中国という国の歴史の中の一人の妃だと考えても良いでしょう。
 「名月のうたげ」は「麗妃」が無事に世継ぎを産みますようにという願いの宴であり、出産の知らせがくれば、それはそのまま誕生を言祝ぐ宴となるのでしょう。
 虚の世界に浮かんだ「名月」は、読み手であるワタクシたちをうっとりと魅了します。「産室」という場は、月の満ち欠けと出産の関わりを想起させ、「麗妃」という名前の文字通りの麗しさは「名月」という言葉と美しく響き合います。やがて届く出産の報に、座の湧き上がる声が聞こえてくるような心もする佳句であります。



中秋の名月を愛でる慣習は中国に由来すると知り、なんとか中国を舞台に一句と思いましたが、
最初はお菓子の月餅しか思い浮かびませんでした。タイやマレーシアで沢山頂いた月餅。

やがて浮かんできたのは、北京を訪れたさいに足を伸ばした万里の長城、故宮博物館。
今までに読んだ中国が舞台の小説の数々。「ラストエンペラー」など、中国の歴史映画。
そんなごたまぜの中から、すーっと立ち上ってきた一句でした。
まさかの天、いつき組長の美しい選評も頂き、嬉しさいっぱい、胸いっぱいです。
あまり飲めない私ですが、今夜は一人で祝杯をあげました。
(夫は火曜日の午後からずーっと飲み続けで、ただいま倒れています。大丈夫なんか?)

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by mariko789 | 2014-09-13 02:13 | Nikon D80 | Trackback | Comments(22)

炎天(えんてん) :俳句

炎天の砂漠黒衣の亡命者  (中原久遠)
(えんてんのさばく こくいのぼうめいしゃ)

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炎天や刃で削ぎ落とす椰子の臍    
(えんてんや はでそぎおとす やしのへそ)


名画座を出で炎天の目くらまし  
(めいがざを いでえんてんの めくらまし)

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季語:  炎天(えんてん)    【夏】 ・天文

※ 松山俳句ポスト365 二十五回め投句 兼題 『炎天』  :人 三句



今回の兼題は、句運に恵まれました。
過去二十四回のうち、人選に二句採って頂いたことはありましたが、三句は初めて。
この幸運を喜んでしまうことにします。

先輩の句で「上り坂いつかは下る同じ坂」という大好きな句がありましたが、
これからきっとある下り坂にめげず、下ったり上ったりしながら、
長い目で見たら、ゆるやかに上っているという、、そんな俳句人生でありたいものです。
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by mariko789 | 2014-08-03 03:48 | Nikon D80 | Trackback

戻り梅雨 :俳句

あの日から動かぬ時計戻り梅雨
(あのひから うごかぬとけい もどりづゆ)

季語 : 戻り梅雨、梅雨、荒梅雨、男梅雨、長梅雨、、、、【夏】 ・天文

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                      Thank you very much!

                チョコレート溶けて銀紙夏了る        麗門

                出来るなら時間を止めて明易し       麗門

                初夏迎え街の歴史に人集う        詩楽麿

                バース街 歴史蓄え残照も
                    若き夫婦に話題を捧ぐ       詩楽麿 

                銀の器(き)の氷菓くちびる乾くとき    マリコ


◎ 久々の写真俳句です。
◎ 画像は、英国キューガーデンで撮った、時計草。
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by mariko789 | 2014-07-23 03:25 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

菜種梅雨(なたねづゆ) :俳句

爺さまの尿のちろちろ菜種梅雨 
  (じいさまの しとのちろちろ なたねづゆ)

季語: 菜種梅雨   【春】 天文
  ・菜の花の咲く頃しとしとと降り続く雨。 (by 角川 俳句歳時記) 

尿(しと)=人間の尿のこと。

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                          Thank you very much!

                 ちろちろと出ているだけでありがたや   idea-kobo 

                 若鮎のぴちぴちするを火炙りに       久遠


◎ こちらハンガリーも、このところ雨が多く、庭仕事をしながら雨に濡れてしまい、風邪をひいてしまいました。
  雨降りの日は、トイレへ行く回数が増える気がします。
  雨の音のせいか、それともついお茶を飲みすぎてしまうせいか。。

◎ コメント欄は閉じています。お話のある方は、下の記事のコメント欄にお願い致します♪
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by mariko789 | 2014-04-25 04:39 | Nikon D80 | Trackback

風光る :俳句

風光る銀の足環の伝書鳩  中原久遠
  (かぜひかる ぎんのあしわの でんしょばと)

季語: 風光る(かぜひかる)   【春】 天文

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                      Thank you very much!

                山野草息吹おぼえて風光る     yamaoji 

                風香り春を連れ来るすじ雲か     詩楽麿

                彼方より風を頼り 飛来しつ
                   流るるままの種子のさだめよ    詩楽麿

                風光る春の日差しも暖かく     idea-kobo

                春菊をふんはり搾る十指かな    流星マリコ

                白酒に酔ううれしさや雛の前      与太郎


園児らの黄色のバスに風光る  久遠

※ まつやま俳句ポスト 六回め投句  兼題 『風光る』     :人 一句、 並 一句。


伝書鳩を「人選」、バスを「並選」に採って頂きました。入選は上から「天・地・人・並」の4レベルがあります。

毎週、提示された兼題で詠むのって、頭の体操になります。
春菊や田楽など、自発的には一生、詠まなかったであろう季題にチャレンジするのは苦しみも伴いますが。
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by mariko789 | 2014-03-05 15:50 | Canon PowerShot SX50 | Trackback | Comments(18)

夜霜(よしも) :俳句

縁切りの札びら仕舞ふ真夜の霜  中原久遠 
  (えんきりの さつびらしまう まよのしも)

季語: 霜、霜の花、霜の声、青女、大霜、深霜、強霜、朝霜、夜霜、霜晴、霜雫、霜解 【冬】 天文

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※ まつやま俳句ポスト 初回投句 『兼題』 霜    選者 夏井いつき :並選

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by mariko789 | 2014-02-07 00:30 | Nikon coolpix P510 | Trackback