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ごきぶり :俳句





ごきぶりの脚を死臭がひた絡む
(ごきぶりのあしをししゅうがひたからむ)

ごきぶりの横死の床の油染み
(ごきぶりのおうしのよこのあぶらじみ)

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季語: ごきぶり  【夏】 ・動物

※ 松山俳句ポスト365 八十七回め投句 兼題(第147回)『ごきぶり』 :人選 二句 (中原久遠)


◎ ごきぶりといえば、忘れられない思い出があります。
  マレーシアのペナン島に住んでいたころの話。
  旅行から帰ってくると、浴室の天井をガサゴソなにかが動く音がする。
  ごきぶりではないかという予感はありました。
  で、夫に頼んで、天井の羽目板をずらしてもらったのです。
  その途端!
  何百というごきぶりが、雨あられの如く降ってきたのです!
  もちろん、ぴんぴんと生きたまま。。
  逃げ惑う何百ものごきぶりを、夫とふたりで無我夢中で叩き潰しました。
  
  中東のUAEでもごきぶりは意気盛んでした。
  タイでもお馴染みでした。
  ハンガリーでは、たまーに顔を合わすと、お互いに見ないふりみたいな。
  英国ではまだ一匹も遭遇していません。
  なんでも北海道には生息していないとか。
  寒さに弱いのでしょうねぇ、ごきぶり君は。

◎ 画像は古いのんを持ち出しました。私的には脚のトゲトゲがおぞましいと思う。






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by mariko789 | 2016-07-01 12:25 | casio | Trackback

聖五月 :俳句




聖五月 土葬の母はほほゑみて
(せいごがつ どそうのはははほほえみて)

季語 : 聖五月(せいごがつ)、聖母月、マリア月 【夏】 ・行事
カトリックでは五月をマリアの月とし、熱心な祈りを捧げる。
美しい季節を称える心も加わって「聖五月」と呼ぶ (by 角川季寄せ)

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thank you very much!

ありがとう言わぬ日もありさみだるる  麗門

子の妻と思えば愛し聖五月   to_shi_bo




4月24日に亡くなった義母の葬儀は5月5日でした。
その前日の4日、ブダペストからリヴァプールに到着した私と夫は、すぐに葬儀屋に駆けつけました。
義母の死に目に逢えなかった私たち、せめてその顔を見ておきたかったのです。
腐敗が進んで、夕刻5時には棺の蓋を閉じて、その後は開けられないとのこと。
葬儀屋に着いたのは、夕刻4時半。なんとか間に合いました。

義兄に「顔に青痣がでているけれど、驚かないように」と忠告されていたのですが、
棺におさまった義母の顔は、真っ白で痣も傷も皺もなく、人形のように穢れない面差しでした。
足元からみると、かすかに微笑んでみえる。生前よりむしろ若々しく。

棺をおさめた窓のない小さな部屋は、異質な空間でした。
まるで芝居の書割のような、リアリティのない空間。
そこに佇んでいると、足元から浮き上がってゆくような・・・
夢の中のような・・・
義母がそんなに急に死んでしまうわけがない・・・
このままもう顔が見られないなんて、そんなわけがない。

義母の望みにより土葬の埋葬でした。
義父も火葬だったそうですし、いまどき火葬を望む人が多いのですが。
初めて見る土葬での埋葬。
棺は葬儀の行われた教会から、墓地へ。
棺は、長兄を除いた、兄三人と夫が四隅を担ぎました。
とっても重くて、2メートル近くも掘ったお墓に落っことしそうでドキドキしたとは、夫の感慨。


明後日の6月15日に、またブダペストに飛ばなければならず(英国居住ビザ申請の再挑戦)、
今日、また義母の墓参に行こうと思っています。
まだ墓石がないので淋しいお墓。せめてお花は絶やさないようにしたい。
前回供えてきた薔薇の鉢植は、どうなっているかしら。(現俳協/5月/汝火原マリ)







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by mariko789 | 2016-06-13 14:47 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

蜻蛉生る




蜻蛉生る大谷池に霊の群 中原久遠
(とんぼうまる おおたにいけにれいのむれ)

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季語: 蜻蛉生る(とんぼうまる)【夏】 ・動物

※ 松山俳句ポスト365 八十六回め投句 兼題(第146回)『蜻蛉生る』 :並選

四国の松山にある大谷池は、名高い心霊スポットだそうな。
いちど行ってみたい、という願いをこめて。できれば初夏がいいなぁ・・・





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by mariko789 | 2016-06-11 13:01 | Nikon D80 | Trackback

バルコン :俳句




 

f0053297_141753.jpg バルコンや薄荷煙草が火を欲す
(バルコンやはっかたばこがひをほっす)

季語: バルコン、バルコニー、ベランダ、露台 【夏】・生活


二十代のころは、ぷかぷか煙草をふかしていました。
「そのうち齢をとったら、いっきに皺がよるわよ」
と先輩に脅されたのですが、どこふく風。
「そんなに長生きしないもん」

今になって、先輩の言葉が真実だったと気づきました。
鏡を見るのが怖い日々・・・

煙草嫌いの夫に反抗して、意地でも煙草はやめない。

とはいえ、結婚していらい、一年くらい禁煙したこともあり。
吸っても一日2~3本。まったく吸わない日もあり。
いつでも止められるのに止めないのは女の意地。
吸う煙草は若い頃から一貫してメンソール。
薄荷に発火する。(現俳協5月/汝火原マリ)


◎ 写真はバルコニーではなく、庭園内のテラスです。






Thank you very much!

混浴に入口二つ春の星   中村 忠男 (とし坊様よりご紹介)

早や睦月紫陽花飾る花壇かな  詩楽麿 

実家には亡母造りし鉢植えの季節絶やさぬとりどりの花  詩楽麿

紫陽花を背にぽっぽっと煙草吸う   to_shi_bo

螢火のごとく一念抱く女  幢舟







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by mariko789 | 2016-06-09 14:33 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

若葉風 : 俳句





若葉風母を弔う子らの明日
(わかばかぜ ははをとむらうこらのあす)

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季語: 若葉風、若葉 【夏】 ・植物

◎ 画像は、ブダペストの公園にて。(現俳協5月/汝火原マリ)





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by mariko789 | 2016-06-08 14:28 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

蜜柑の花 :俳句





輿入れや蜜柑の花は繚乱と  久遠
(こしいれやみかんのはなはりょうらんと)

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季語: 蜜柑の花 (みかんのはな)【夏】 ・植物

※ 松山俳句ポスト365 八十五回め投句 兼題(第145回)『蜜柑の花』 :人選

◎ 画像はプラハの教会にて。







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by mariko789 | 2016-06-02 01:45 | Canon PowerShot SX50 | Trackback

青嵐 :俳句





めんこ打つ父に父亡し青嵐
(めんこうつちちにちちなし あおあらし)

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Thank you very much!

盛夏に山の彼方の里偲ぶ  詩楽麿

往来も儘にならない国境(くにさかい) 生まれし国土今遥かなり  詩楽麿

皐月夜に 浮かぶ白雲 風に舞う  詩楽麿

飛び交うも花粉の群れの旅路なる 風に任せた授粉先かな  詩楽麿

青嵐marikoの亡父(ちち)の髪(け)の乱れ   to_shi_bo



季語: 青嵐(あおあらし) 【夏】 ・天文
※青葉の茂った木々を吹き渡るやや強い風。季語としては「せいらん」と読むのは避けたい。(by 角川季寄せ)

◎ 画像は、プラハ動物園にて。白熊くん。

◎ 亡父は、父親が戦争で死亡し、赤子のときに養子に出された。さいきん亡父を思い出すこと多く。(現俳協4月/2点/汝火原マリ)






 
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by mariko789 | 2016-06-02 01:37 | Canon PowerShot SX50 | Trackback

鮓(すし) :俳句





鮓うつくし子爵夫人の園遊会  中原久遠
(すしうつくし ししゃくふじんのえんゆうかい)

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季語: 鮓 (すし)【夏】 ・生活

※ 松山俳句ポスト365 八十四回め投句 兼題(第144回) 『鮓』 :人選

◎ 画像はブダペストの動物園(ボタニックガーデン)にて。





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by mariko789 | 2016-05-19 13:21 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

薔薇 :俳句





薔薇倒る火攻め水攻め地震(なゐ)の攻め   久遠
(ばらたおる ひぜめみずぜめ ないのせめ)

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季語:  薔薇(ばら)  【夏】 ・植物



異常気象が言われて久しいとはいうものの、近年の異常ぶりは甚だしいと思う。
猛暑や火山の噴火、自然発火の山火事。洪水、台風。そしていつどこで起きるか判らない地震。
ハンガリーは温泉だらけの国なのに地震はないな、と思っていたら、誤解でした。
7月19日に、マグニチュード3,9の地震あり。
日本のような大きな地震は来ないとはいうものの、1763年にはマグニチュード6,3の地震で60人死亡。
世界中どこに住んでも、自然災害はつきもの。いざというときのための備えはしておかなければね。

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by mariko789 | 2015-08-03 13:40 | Nikon D80 | Trackback

炎天下 :俳句

溢れ来る異教の民や炎天下  久遠 
(あふれくる いきょうのたみや えんてんか)

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※ 季語 : 炎天下 【夏」】 ・天文
 
Thank you very much!

主主義といふ横暴夏はぬ  麗門

炎天下 今日も草抜き辛いのう…    idea-kobo

炎天や砂漠の上の根なし雲    与太郎


ハンガリーのテレビのローカルニュースを毎日にぎわせているのが、難民(密入国者)問題。
今年に入ってからだけでも数万という難民(密入国者)が押し寄せ、国は対処に追われています。
つい最近、国境に3メートルの柵を作ったのですが、それでも柵を乗り越えて難民(密入国者)が入国してくる。
主にシリアやアフガニスタンなど、イスラム教の難民たちです。
自国で迫害され、命からがら逃げてくるのでしょうけれど、ハンガリーも決して豊かな国ではなく、
同情ばかりはできないのが実情。
難民(密入国者)たちの路傍に残す糞尿、打ち捨てられた腐った衣服、飲み物や食べ物のゴミ、
それらの処分に、日々、地元の方々がおおわらわしています。
ハンガリーは連日、たいへんな猛暑で(去年と比べて平均7℃も気温が高く、湿度も高い)、
彼らに水を配ったりするのも、容易ではありません。
首都のブダペストの公園にも、こうした行き場のない難民(密入国者)たちがたむろしており、
美観もそこないますし、治安上の問題もあります。テロや麻薬なども、、ですね。
破産したギリシャの美しい島々にも、難民があふれていること、ご存知でしょうか。
イスラム教の人々が逃げてくるのは、キリスト教の国が殆どです。
逃げないでも安心して暮らせる母国が、彼らに戻ってきますように。

◎ 画像はウィーンの FOLTER(拷問博物館)にて撮影。
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by mariko789 | 2015-07-23 13:54 | olympus OM-D E-M5 | Trackback | Comments(26)