always over the moon

保坂加津夫 さんの句。

ごーつくばり火の手のあがる夕立後

ホームレス眠れぬ夜のさくらかな

蛍火がたった一つで呼んでいる

満月に少し足りない月いっしょ


※ 俳句誌 「いろり」より。
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# by mariko789 | 2008-07-06 17:32 | no-photo

囚われし織女の空にかささぎ舞う :俳句

囚われし織女の空にかささぎ舞う 久遠 (旧:流星)
(とらわれし しょくじょのそらに かささぎまう)

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季語: 七夕(織女)  [秋] (中国暦なので、夏ではないのですね)


いよいよ明日だわ。
織姫(織女)は機織の手をやすめ、独居房の小さな窓から空を見上げました。
鵲(カササギ)が数羽、織姫に合図するかのように空に舞っていました。


空の支配者である天帝の娘に生まれながら、終身刑に服する身の織姫。
何億年、いえこの星空が続く限り・・・
気の遠くなるような年月を、ひとりぽっちで過ごさなければなりません。
愛する夫の彦星(牽牛)と面会できるのは、年に一度、7月7日。

幸せだった新婚当時。
天の川のほとりで、彦星と手を取り合い朝な夕な共に暮らした日々。


織姫の織る布は雲錦と呼ばれる天空界でもぴかいちの極上布でした。
彦星も天の川地方で、働きものと評判の牛飼いでした。

そこで天帝は、二人を結婚させたのです。
しかし、新婚の二人は仕事も忘れて遊び呆け、機織機は埃まみれになり、牛はばたばた倒れてしまいました。
そんな二人を放っておいては星空界の名折れ。
天帝は二人を天の川に両端に引きはなし、織姫を機織小屋に閉じ込めたのでした。
彦星にも、また牛飼いに励むよう命じました。
そして二人に、年に一度だけ7月7日に逢ってもよいと赦しを与えたのです。


いちど蜜の味を知ってしまった織姫は、彦星恋しさに一日千秋のおもい。
胸はじりじり焼け焦がれ痛いほどです。

もしも7月7日に雨がふり、天の川を渡ることができなければなんとしよう。。
年に一度の逢瀬に彦星と逢えないなんて耐えられない。
涙を流して案じる織姫に同情したカササギは、織姫に優しくささやきました。
「雨が降ったら、ぼくたちの羽をつなげて、天の川を渡れるようにしてあげますよ」


織姫は、そっと鏡を覗いてみました。
不老不死の織姫は若く美しいままです。
けれど・・・愛する夫と引き裂かれ、獄中で機織の強制労働に明け暮れ、ひとりぽっちで暮らす身には
不老不死すらむごい罰に思えます。
いっそ人間界の女のように、滅びることができたなら・・・そう願ったことは一度や二度ではありませんでした。

空にはカササギがゆるやかに円を描いて舞っています。
ゆっくりと、まあるく・・・。
                             (中国 「七夕伝説」より 久遠脚色)

◎ 韓国を舞台にしたドラマ「海峡」でも、海を隔てた二人の巡り逢いを象徴するのはカササギでしたね。

◎本日の投稿はこれのみです。
ご訪問、ありがとうございます。楽しい日曜日をお過ごしくださいね♪

撮影: チェンマイ/美人コンテスト/カメラ・オリンパス

Posted by 流星 at 09:31│Comments(21)│TrackBack(0) │人物


囚われし をのこ帰らず 酔芙蓉     道州

七夕や 逢える二人が 羨まし     詩楽麿

   (ありがとうございます。m(__)m )

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# by mariko789 | 2008-07-06 10:07 | olympus | Trackback | Comments(0)