always over the moon

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英語俳句をやってみようかな

先日、アマゾンUKで初めてのお買物。英語の本を5冊買ってみました。
3冊は古典的な児童文学の本。寝る前にベッドで読むのに最適なんですよ。癒し系というか。
しかしそのうちの一冊は字が辞書のように小さくて、老眼の目には厳しい。
英語の本はおうおうにしてこういうことがあるので、やはり手に取って買わないとダメかもしれません。



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残りの2冊は俳句の本。
一冊は、日本の名句の翻訳です。これがですね、元句をローマ字で書いてあるので、まるでクイズ。
漢字と平仮名で書いて、ローマ字の読み方を添えてほしかった。

ローマ字でも、判りやすい句では。
kareeda ni/ karasu no tomari keri/ aki no kure     Basho 

On dead branches crows remain perched at autumn's end     HS氏訳

翻訳ですが、最後の autumn's end  これですと、暮の秋。
現在では「秋の暮」の季語は、秋の日暮ですから、autumn dusk
しかし当時は、「秋の暮」は、秋の終りとも秋の夕暮ともどちらに解釈しても可だったそうな。
季語の本意も時代とともに変遷しているのですね。
(枯枝に烏のとまりけり秋の暮  芭蕉)


判りにくい句では。
tai wa hana/ wa minu sato mo ari/ kyo no tsuki   Ihara Saikaku

Villages may lack
sea breams or flowers
but they all have tonight's moon    AK氏訳

翻訳でやっと意味が判りました。tai=鯛(sea breams)だったとは!
tai wa hana wa/ で切って欲しかった。上6で中7の元句を、上5中8に写されては困ります。
(鯛は花は見ぬ里もあり今日の月  井原西鶴)

英語俳句では、書くときに、このように3段に切るのが決まりのようです。


愉快なのを一句。

waga oya no/ shinuru toki ni mo/ he o kokite    Sokan

Even at the time
When my father lay dying
I still kept farting.      DK氏訳

思わず笑ってしまいました。悲しい親の死に目なのに、おならがでてしまう。悲喜劇ですよね。
(わが親の死ぬるときにも屁をこきて 山崎宗鑑)



さて、もう一冊、赤い表紙のは、英語俳句の本です。

例を挙げますと(Steven Townsend 作)
Moonless sky tonight,
walking down the dark highway,
having lost my way.

秋の淋しさを感じさせます。
ざっと575にしてみますと、
月かくれ一人さまよふハイウエイ  久遠訳



9年間俳句と親しんできて、私の思うには、
俳句はやはり日本の文化・風土と密着したものだと思います。
575のリズム、日本語の音、季語の力、四季のある暮らし、漢字とひらがなの使い分け。
それが難しい(あるいは不可能な)英語俳句はHAIKUであっても俳句になりえるのか。
 
内容的に言っても、日本の俳句に近いもの、
季節感や陰影があるものや、二物衝撃のような句を作るのは大きなチャレンジと思います。
とくに写生句であって、しかも説明にならないHAIKUで、外国人の読者を魅了するのは難しい。
ただし、川柳のような、オチや示唆のある句は、英語にしても楽しいと思う。
頭韻を踏んでリズムをとるのは、英語でもできます。

頭の体操になるので、ぼちぼちHAIKUも作ってみようかしら。
自分の俳句をHAIKUに訳すのは頭が混乱しそうだけれど、最初から英語なら・・・。 
あまり開拓の進んでいない分野に踏み込むのは、ときめきます。
 





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by mariko789 | 2017-04-28 15:31 | Nikon D80 | Trackback | Comments(14)

春の風 ④ :俳句


塀を越えくる春風と泥棒と
(へいをこえくるはるかぜとどろぼうと)

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◇ 季語 : 春風(はるかぜ、しゅんぷう)、春の風  【春】 ・天文
   

◇ 愚陀佛庵インターネット俳句会  2017年04月03日発表(2017年02月投句分) 特選(汝火原マリ)
  八木館長のアート付きの選評を頂きました。とっても嬉しいです!
  選評に「春風のマイナス」とありますが、「春風のプラス」の誤打と思います。

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◇ 写真はスペインの住宅街にて。




切れ切れに三週間にわたった義兄の引越が終り、お手伝いも終了。やっと一息です。
今日はフランスの選挙。欧州全体にひびく選挙で、目が離せません。







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by mariko789 | 2017-04-23 14:49 | olympus OM-D E-M5 | Trackback | Comments(16)

永き日(ながきひ)


永き日の家出もくろむ三歳児
(ながきひのいえでもくろむさんさいじ)

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◇ 季語 : 永き日、日永(ひなが)、永日(えいじつ)  【春】 ・時候
   
◇ 現代俳句協会インターネット俳句会 3月/汝火原マリ

◇ この句もスペインにて。
  電車で向かいに座っていた男の子が、ママに反抗して、むっとしているのが可愛くて。

◇ 写真は我家の近くの公園にて。チューリップは今が盛り。









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by mariko789 | 2017-04-20 14:56 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

春の鳥 :俳句


絶壁のくぼみくぼみへ春の鳥   中原久遠
ぜっぺきのくぼみくぼみへはるのとり

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季語: 春の鳥 【春】・動物


◇ NHK俳句 夏井いつき選 兼題「春の鳥」
  入選(一席) 2017年04月16日放送(再放送19日午後3時)

◇ テレビ画面で観られなかったのが、返す返すも悔やまれます。
  次に越したらNHK衛星放送が観られるような環境になりたい。
  採って下さった組長には感謝の言葉もありません。

  私のように海外在住で俳句を作っている方々に、
  句会に行けなくても、歳時記や句集を買うのが難しくても、
  俳句はできると知って頂けるよう、これからもコツコツと続けたいと思ってます。

◇ この句はスペインの旅行中、6日間で150句詠んだうちの一つ。
  現場で風景を見ながらメモ帳に記し、推敲もなにもしていません。
  スペインから帰ってきたら偶然にも、差し迫った兼題に「春の鳥」があったのでした。
  
  画像は、その絶壁の写真↑と、くぼみくぼみへ羽を休めにくる鳥たち↓です。

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絶壁へ身を乗り出して撮ったときには、カメラをおっこどしそうで怖かった!(自分よりカメラが大切 笑)

お仲間の皆さまに、さっそくお祝いメッセージを頂き、すごく嬉しいです。
一人じゃないって素敵なことね!








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by mariko789 | 2017-04-17 15:15 | olympus OM-D E-M5 | Trackback | Comments(28)

リヴァプールの桜


4月8日(土)に、街へ桜を撮りに行ってきました。
歩いて街まで行く途中の道沿いにも沢山咲いていたのですが、不審者と間違われる惧れがあるので撮影は断念。
シティセンターの広場(公園?)でやっとカメラを構えることができました。

このピンクのは八重の枝垂桜と思います。どうでしょう、合ってますか? 
満開で、そろそろ散り始めていました。

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by mariko789 | 2017-04-14 15:17 | olympus OM-D E-M5 | Trackback | Comments(30)

春愁(しゅんしゅう) ②


春愁の手がひとりでに顔を描く
(しゅんしゅうのてがひとりでにかおをかく)

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◇ 季語: 春愁(しゅんしゅう/はるうれひ) 【春】 ・生活(人事)

◇ e船団 俳句クリニック 2017年04月05日  中居由美ドクター : 今週の十句 (俳号:汝火原)
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  ネット句会の投句は減らしているのですが、e船団はお仲間の皆さまも投句してらして
  結果を拝見するのが楽しみですし、ドクターの選評も大いに参考になります。
  できればこれからも時折は投句して縁を繋げておきたいと思っています。

◇ 画像の絵は、マウスでお絵描。リアルではもちろん紙に悪戯書きをしています。
  子どものころから、同じような顔の絵ばかり描いていて、教科書とかにも(反省!






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by mariko789 | 2017-04-10 14:21 | retouch/anima/paint | Trackback | Comments(18)

麗らか(うららか)②


うららかや旅びと石になる岬
(うららかや たびびといしになるみさき)

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◇ 季語 : 麗らか(うららか)、うらら、麗日 【春】 ・時候
   
◇ 現代俳句協会インターネット俳句会 3月/汝火原マリ

◇ 画像はスペインで撮ったものです。画像の岩場(やや右側)にハートの絵があるの、見えますか?
  ここは転落防止の柵があって、ちょっとやそっとでは人が入って行けない岩場なのです。
  早春の晴れた日。地中海の真青な海とこの岩場のハートを見ていたら・・・
  地中海→ギリシャ→ギリシャ神話→メドゥーサ→人を石にする。
  とイメージが湧いて、メモ帳に記したのがこの句でした。
  発想が飛びすぎです。なのに票を入れて下さった方にお礼を申し上げます!






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by mariko789 | 2017-04-08 15:52 | olympus OM-D E-M5 | Trackback

Alicante(アリカンテ)


早いものでスペイン旅行から帰ってきてから一ヶ月も過ぎてしまいました。
宿泊したのはベニドルムというリゾートでしたが、
一日、電車で片道一時間半をかけ、アリカンテへも足を伸ばしたのでした。
アリカンテは、バレンシア州のアリカンテ県の県都。役所や学校もある大きな街。
駅で無料の地図を頂いたのですが、夫がなまじスペイン語を話したせいか、この地図がスペイン語版。
私にはさっぱり判らない。
海岸沿いの波立つ(ような)大歩道のように、頭の中はぐにゃぐにゃになってしまいました。
行きたい場所は何箇所かあったのですが(お城とか)、夫はビールビールとうるさいし、ついに辿りつけず。
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by mariko789 | 2017-04-05 16:58 | olympus OM-D E-M5 | Trackback | Comments(22)

桜蝦(さくらえび)


朝市に咲きこぼれたる桜蝦
(あさいちにさきこぼれたるさくらえび)


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◇ 季語 : 桜蝦(さくらえび)  【春】 ・生活
      
  
◇ 夏井いつきの一句一遊 兼題「桜蝦」3月27~31日放送分 (水曜日)    
  「落書き俳句ノート」の聞き書きの皆さまのお陰で、海外の私も参加できています。


◇ 画像は撮りたてです。
近所のアジア食品店で珍しくも「桜蝦」を発見。即購入。中国産(台湾産?)。
日本のより小柄で色も薄い。でも味はまったく同じです。  
お粥に入れたりお好み焼に入れたり便利だし、ちょっぴり故国を偲んでもみたり...
  
ちょうど買った頃、一句一遊の兼題に「桜蝦」が出たので、これは出さねばと思いました。
これからもこのような偶然で一句一遊にも投句できるといいなあ。

     






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by mariko789 | 2017-04-02 16:38 | Nikon D80 | Trackback

恋猫(こいねこ)


恋猫の眸ジュラ紀の石の色
(こいねこのひとみジュラきのいしのいろ)

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◇ 「五七五の小説工房」 第6回 堀本裕樹選 俳句 兼題「恋猫」佳作 (2017年03月発表)


◇ 「恋猫」という季語から私が連想したのは、ロマンより「種の保存」というリアリティ。
  そこから、原始の時代から脈々と流れる「命」へとイメージが飛びました。ジュラ紀とは、恐竜の時代。
  なお、この句の「色」は色彩ではなく「様子、特徴」というほどの意味合いです(参照:三省堂辞典)
   
◇ 画像はスペインの、「猫の小道」の標識。細いので車は入ってこれないし、猫たちのお気に入りの路地です。 

 


     

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by mariko789 | 2017-04-01 15:13 | olympus OM-D E-M5 | Trackback | Comments(10)