always over the moon

カテゴリ:no-photo( 35 )

春愁(はるうれい)① :俳句

 春愁鋏もつたび髪を切り   流星
(はるうれい/はさみもつたび/かみをきり)

 季語: 春愁 (しゅんしゅう/はるうれい) 【春】

今年の春に3ヶ月ほど 鴻風俳句教室(ネットの俳句教室)で
俳句の基本を教えて頂きました。
そのおりに、ネット上ですが”句会”に参加させて戴きました。
上の句は、句会で鴻風先生から「ドラマ性がある」と、
特選に選んで戴いた句です。

適切な写真がなく、ブログにUPしませんでした。
こちらのお写真が、句にぴったりのような。(。→ˇܫˇ←。)

せっかく先生に選んで戴いた句を忘れないよう、ここに書きとめておきます。
[PR]
by mariko789 | 2009-11-13 11:09 | no-photo | Trackback

句集 「夕蛍 」 鈴木 真砂女 より。

昭和四十四年

娘の来る日落ち葉を焚いてものを煮て     p7 

旅に出て死を想ふこと寒からず           p8

冬薔薇にもう泣かなゐ顔あげにけり

生牡蠣の咽喉もとすべる夜寒かな

貫きしことに傷つき炉を塞ぐ           p9

ひと〆の海苔のかろさや日脚伸ぶ

如月や芦に微塵の青さなく

春ひと日卯の花煎りて人に饗す       p10

芝焼くやその日その日をいのちとし

春塵や東京はわが死にどころ

働くに余すいくとせ燕来る           p11

わが路地の帯のごとしや暮の春

夕蛙小さき者に旅の櫛

山笑ふ歳月人を隔てけり           p12

螢籠さびしきままに眠るべし

今年竹皮剥ぐころの汗少し

榮螺の角天地をさして夏に入る   p13

單衣着て常の路地抜け店通ひ

單衣着て老いじと歩む背は曲げじ

ほととぎす足袋ぬぎ捨てし青畳   p14

火蛾打つて疑ふべきか人の愛

風船や余命とあらば愉しまむ

白玉や愛す人にも嘘ついて  p15

瓜揉んで待てど海路に日和なし

秋ややがておのれも一基の墓

朝顔や週を二回の洗濯日     p16        

女将けふ店へ出ぬ日の浴衣着て

雁の声眼鏡はづしてもの読めば

雁仰ぐ身のたよられてばかりかな        p17

東京をふるさととして菊膾

沖つ浪見つつ髪梳くそぞろ寒

残菊や指冷えそめし厨ごと          p18

紙を梳く水音こそは秋の音

雁やひと日梳きたる紙の量

母の日のつるべ落しや紙梳村       p19

燭一つわれとありけり根深汁

一葉忌雨に早目の店を閉ぢ

しぐるるや切られて白き蛸の肌     p20

山眠る机の疵の一つならず

綿虫や経師屋が来て大工来て

冬菜洗ふことに一途や絶えて泣かず   p21

餅切るや中年以後の運変じ



昭和四十五年

鮟鱇鍋路地に年月重ねけり   p25

鮟鱇の煮ゆる間待てり女将たり

包丁の刃こぼれ憂しや寒の内

大寒や蛤吐きし砂少し  p26

吹雪く夜や甦るもの過去ばかり

かぎりある命よわれよ降る雪よ

啼かず飛ばず雪野鴉の二羽三羽   p27

雪の夜の耳より冷え来寝ぬべしや
[PR]
by mariko789 | 2009-02-01 11:21 | no-photo

方丈記

『方丈記(冒頭)』鴨長明

 
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

 たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、卑しき、人のすまひは、世々経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける。知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。また知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その、あるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。或は花はしぼみて、露なほ消えず。消えずといへども、ゆふべを待つことなし。』およそ物の心を知れりしよりこのかた、四十あまりの春秋をおくれる間に、世のふしぎを見ることやゝたびたびになりぬ。



______________________

私は、内なる光、偉大なる存在、
サムシング・グレイトとしっかり、
つながっています。

私は、光であり、無限大に広がる意識
そのものです。

私は、今までの、不安、恐怖、罪悪感などを
一切、解放し、心の中に、深い安らぎを
感じています。

私は、宇宙の無限の力とつながり、
創造の喜びを日々感じています。

私は、豊かさと愛と調和の中にあり、
人生を最高に楽しんでいます。

ありがとうございます!

(遺伝子博士の村上和雄教授が発案したサムシング・グレイト)
[PR]
by mariko789 | 2009-01-01 13:30 | no-photo

ただいま、引越し中です。

写俳ブログ「星の流れに」を、こちらに移動中です。

記事の移動は終り、ただいまコメントの移動中。
とりあえず11月分は移動しました。
皆さまのURLのリンクまではできないのですが・・・。。
移動しながら頂いたコメントを、ざっと読むと、懐かしさ、ありがたさが
身に沁みます。

こちらにも引き続き遊びに来てくださる方々は、どうぞ宜しくお願いします!
[PR]
by mariko789 | 2008-12-12 10:46 | no-photo | Trackback | Comments(13)

林ふじを氏、蝶丸氏、鈴木しづ子氏の俳句

女性川柳作家・林ふじを氏 (大正15〜 昭和34年)


接吻のまま窒息がしてみたし (愛・愛・愛)

不倫とは哀しそむきしままの愛 (切なさと、葛藤と。)

背伸びで疲れたあたしに腕貸して (女、ひとり)

君の名でうめし日記或る日無慚に (愛憎)

天と地にママもあたしもひとりぽち (母と娘)

火のいのち絶え絶えとなりなほ恋ふる (もっと、生きたい)

いとほしき桃色の肌にす湯を浴びる

傷ついてむさぼりあってまた別れ


____________________
蝶丸氏の句


振り向けば分子にもどる螢かな

氷河期に耳突き抜けて眠るかな

児を流すもののひとつに天の川

母胎より刺客は来たる夕山河

たましいの焦げしところにカンナ咲く

炎えるかもしれぬ椿を見ていたり

 
____________________

鈴木しづ子氏の句 


ダンサーになろうか凍夜の駅間歩く  

性悲し夜更けの蜘蛛を殺しけり    

実柘榴のかつと割れたる情痴かな    

まぐはひのしづかなるあめ居とりつく  

欲望や寒夜翳なす造花の葩       

夏みかん酢っぱしいまさら純潔など   

コスモスなどやさしく吹けば死ねないよ 

欲るこころ手袋の指器に触るる     

体内に君が血流る正座に耐う      

 
[PR]
by mariko789 | 2008-12-03 10:32 | no-photo | Trackback | Comments(0)

「俳句をものせんと思はば」

写俳ブログ先輩の、克ちゃんから頂いた言葉。
忘れないように、メモしておこう。。


『俳句をものせんと思はば
 思ふままをものすべし。
 功を求むるなかれ
 拙をおほふなかれ
 他人に恥ずかしがるなかれ』

 正岡子規 「俳諧大要」より。

[PR]
by mariko789 | 2008-12-03 09:41 | no-photo | Trackback

参考俳句

佐藤春夫氏の俳句

もろもろの浴衣に江戸を祭りけり
天籟を猫と聞き居る夜半の冬
恋語る魚もあるべし春の海


岬端の俳句

ものみな藍の岬端にして干大根  中村草田男

サーフィンや岬端を夜が離れつつ  内山泉子

大南風岬端はもの思ふところ 小野恵美子

岬端に座礁して蟹ひしめきぬ  脇本星浪

岬端の岩落ちさうに法師蝉   右城暮石

岬端の笹鳴死にそこねては  齋藤愼爾

岬端へなだるる蘇鉄大南風 野上 水穂

岬端やふりむきざまに冬の虹   岸田稚魚 筍流し

岬端や尾振り颯々寒立馬 池上樵人

岬端を指呼して雁の別れかな   西村和子 夏帽子

野分撲つ岬端にわれ紙のごとし  林翔 和紙
[PR]
by mariko789 | 2008-10-19 08:18 | no-photo

三橋鷹女の俳句

 http://www.01.246.ne.jp/~yo-fuse/bungaku/takajo/takajo.html

こちら に掲載されていました。


1)鞦韆(しゅうせん)は漕ぐべし愛は奪うべし  三橋鷹女

 この俳句は最近では高校の教科書にも掲載されているそうで、鷹女の俳句の中でも飛びぬけて有名です。

鞦韆とはぶらんこのことで、俳句の世界では春の季語です。
人気のない公園の隅にあるぶらんこに座って漕ぐでもなく恋の思案をしていましたが、ようやく決意がつきぶらんこを大きく漕ぎ始めた、という句意でしょうか。


2)暖炉昏(くら)し壺の椿を投げ入れよ  三橋鷹女

これも鷹女のシャープな感性を示す俳句の一つです。
部屋の片隅にある暖炉に、まだ火がついてなくて寒々としていましたが、壺に活けられていた赤い椿をその暖炉の中に投げ入れると、それが一変して赤々と光と熱を放ち始めました。


3)薄紅葉(うすもみじ) 恋人ならば烏帽子(えぼし)で来(こ)  三橋鷹女

平安時代には、成人男子は頭に烏帽子をかぶるのが正装とされました。
私に会いに来るなら、王朝時代の恋人を見習ってきりっとした心構えで来てほしい、という句意でしょうか。


4)秋風や水より淡き魚のひれ  三橋鷹女

秋になると水が澄んできて、水中の魚の姿がよく見えるようになります。
その魚のひれが半透明に見えるのを詠んだ俳句ですが、「水より淡き」という中七が胸に染みわたるようにデリケートです。


5)老いぬれば我が丈低しカンナより   三橋鷹女
[PR]
by mariko789 | 2008-10-15 10:40 | no-photo

中村苑子氏の俳句

貌が棲む芒の中の捨て鏡

おんおんと氷河を辷る乳母車

春の日やあの世この世と馬車を駆り

昨日から木となり春の丘に立つ

黄泉に来てまだ髪梳くは寂しけれ         (水妖詞館)

桃のなか別の昔が夕焼けて             (花狩)

父母遥か我もはるかや春の海

帰らざればわが空席に散るさくら         (吟遊)

死が見ゆるとや満開の花仰ぐ

少年美し雪夜の火事に昂りて          (花隠れ)

「音もなく白く重く冷たく雪降る闇」、苑子が83歳

いつよりか遠見の父が立つ水際

うしろ手に閉めし障子の内と外

この冥き双ひ鳥かな山河かな

さしぐむや水かげろふに茜さし

すれ違ふ春の峠の樽と樽

わが春も春の木馬も傷みたり

わが朝の夢におくれて来し鳥か

わが墓を止り木とせよ春の鳥

茜さしてわが死はじまる雲や秋

綾とりや小鳥殺しの春の雪

一度死ぬふたたび桔梗となるために

永き日や霞に鳥を盗まれて

遠しとは常世か黄泉か冬霞

かの桃の遊びをせむと言ふ

黄泉(よみ)に来てまだ髪梳くは寂しけれ

蝦夷の裔(すゑ)にて手枕に魚となりたる

我れ在りて薄き夕日となりにけり

古き日にとり巻かれゐて墓となる

鯉死んで暮春の男乾きけり

行く水の此処に始まる昔かな

昨日から木となり春の丘に立つ

死なば死螢生きてゐしかば火の螢

死にそびれ糸遊はいと遊ぶかな

死に遅れたる父は父どち魚遊び

死後の春先づ長箸がゆき交ひて

春の日やあの世この世と馬車を駆り

春山の色に消えたる箒売り

消えやすき少年少女影踏み合ふ
[PR]
by mariko789 | 2008-10-09 23:20 | no-photo

俳句を詠む心構え

俳句は、見たものを見たままに表現し、言いたい事を極力押さえて、読み手に想像し
てもらう部分を残していなければいけません。

いわば「詠み手」と「読み手」の共同作業で成り立つ短詩だと考えています。

ひとりよがりな句が共感を呼ばないのは、読み手に「ああ、そうですか」と思わせて
しまうからでしょうね。

佳句と言われている句には、言葉の裏に作者の言いたい事が隠されているものです。


↑ 俳句大先輩の、道州さんから教えて頂きました。
[PR]
by mariko789 | 2008-07-30 18:42 | no-photo