always over the moon

林ふじを氏、蝶丸氏、鈴木しづ子氏の俳句

女性川柳作家・林ふじを氏 (大正15〜 昭和34年)


接吻のまま窒息がしてみたし (愛・愛・愛)

不倫とは哀しそむきしままの愛 (切なさと、葛藤と。)

背伸びで疲れたあたしに腕貸して (女、ひとり)

君の名でうめし日記或る日無慚に (愛憎)

天と地にママもあたしもひとりぽち (母と娘)

火のいのち絶え絶えとなりなほ恋ふる (もっと、生きたい)

いとほしき桃色の肌にす湯を浴びる

傷ついてむさぼりあってまた別れ


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蝶丸氏の句


振り向けば分子にもどる螢かな

氷河期に耳突き抜けて眠るかな

児を流すもののひとつに天の川

母胎より刺客は来たる夕山河

たましいの焦げしところにカンナ咲く

炎えるかもしれぬ椿を見ていたり

 
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鈴木しづ子氏の句 


ダンサーになろうか凍夜の駅間歩く  

性悲し夜更けの蜘蛛を殺しけり    

実柘榴のかつと割れたる情痴かな    

まぐはひのしづかなるあめ居とりつく  

欲望や寒夜翳なす造花の葩       

夏みかん酢っぱしいまさら純潔など   

コスモスなどやさしく吹けば死ねないよ 

欲るこころ手袋の指器に触るる     

体内に君が血流る正座に耐う      

 
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by mariko789 | 2008-12-03 10:32 | no-photo | Trackback | Comments(0)
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