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always over the moon

俳句、日記 &YouTube。YouTube「俳句LOVE」管理人。


by mariko789

片陰り :俳句

片陰り絃歌にやつす老楽士  流星
(かたかげり げんかにやつす ろうがくし)

片陰り :俳句_f0053297_11692.jpg


季語: 片陰り  [夏]

絃歌・弦歌 (げんか)/三味線など弦楽器の弾きがたり。

・。・☆・。  皆様から頂いた句です(敬称略)。ありがとうございます♪ .・。・☆・。  

二胡の音の時にはとぎれ片かげり    道州

ボーナスを 袋で貰う ミンストレル     鵺娘
忘年会 あえてられ娘(こ)を誇るかな
寒き夜 一人で酒を 飲み直す

二胡の音の 哀愁漂う 其の内に 独立至る 歴史感ず  Nong-Khai

弦の音が 韻を含んだ 糧の弓    yamaoji




人々が一日に稼ぐ金は、1ドル(US)いくか、いかぬか。
ベトナムの経済成長から取り残されたメコンデルタの小島の人々。
観光客あいてに、父が弾き、娘が歌う。
演奏も歌も、つっかえつっかえで音も外れがちだったけど、
その恥も外聞もふりすてた一生懸命さが、聴くものの胸を打たずにはおかなかったのです。


________________________

この記事へのコメント


この方の青春時代はどんなものだったのだろう…。
物言わぬ老木のごとく、歴史をじっと見つめてきたのか。

いい写真だね。
Posted by Nuts on at 2008年07月29日 10:15


すごく、雰囲気のある写真。

句がシブい。

小生の写真はどうぞ、お使いあれ。許可。
Posted by いなばみのる at 2008年07月29日 10:33


写真をモノクロにしたのがよかったですね。
老人の渋みが出ていますよ。
こちらでも、バスの中で歌って30円にもなりませが、
懸命に子供等が歌います。裸足ですよ。
貧富の差は日本の数倍でしょうね。
でも、生きているんですよ。金があっても死んでいる人もいますよ。
Posted by 大丈夫 at 2008年07月29日 10:56


ベトナム版角兵衛獅子。
父の弦楽に合わせて唄う娘の胸中や如何に。
生活のことで勢いっぱいだろうか、
ふと、心をよぎるものはあるだろうか。
翻って、日本の同じ年頃の娘たちの日常に
思いが向きます。

雰囲気をもったいい句を作られました。
Posted by 漫歩 at 2008年07月29日 11:04


昨夜、NHK「鶴瓶の家族に乾杯」でベトナム編を見て落涙したところ・・・

特に鶴瓶師匠も涙した子供たちの健気なさ。
この一葉の写真から、また、今思い出し、鼻の奥がツンとしています。

この親にしてこの子あり。
番組中にも、15歳前後の子供達、清貧に見事に立ち向かい、しかも屈託のない元気な明るい笑顔。
一寸ぼうしが乗っていたようなお椀型の船を操って、父親と漁に出る15歳。
その頑張ってる親を助けようとする姿から、実は貧しい日本の現状を憂いました。

>片陰り 絃歌にやつす 老楽士

良い写俳です。
貧しくても誇りの感じられる目です。
Posted by ドロシー at 2008年07月29日 11:17


流星様、唸りました。俳句に可なりな含蓄が込められた作品ですね。この僅か数ヵ月の間に作品が昇華されましたね。やがて私ごとき作品は、足下にも及ばなくなりますね。素晴らしい作品を益々生み出して下さいね。
Posted by 詩楽麿 at 2008年07月29日 11:49


もう何年も前の事ですが、路上詩人をやっていた事が、あります。
本当は、お金を取る事は、違法なのですが・・
ボーナスを 袋で貰う ミンストレル
 「先、会社の忘年会が、あったのだけど『人の宿題を写したけどあたしの方が、点数が、良かった!』『校則違反をしても日頃の行いが、良いから叱られた事が、なかった!』『進学校だったから酒も煙草も警察も公認だった!』
そんな自慢話ばっかりで、何度席を蹴ろうと思った事か~」
私の作った句は、
忘年会 あえてられ娘(こ)を誇るかな
寒き夜 一人で酒を 飲み直す
 と言うモノでした。
私にも経験が、ありました。
会社の飲み会の後は、必ず飲みなおさずには、いられなかったのです。
さすがに「袋事ボーナスを頂く訳には、行きません!」
断ったけど「貴女となら話が、合いそうだ!」
彼女は、お酒を奢ってくれました。
酔いから醒めるとポケットの中に一万円札が・
Posted by 鵺娘 at 2008年07月29日 13:40



こんにちわ、この楽器は中国の・・ええーーと、すみません、
名前が出てきません・・出てきたら又書きます。 それに似ていますね。
いやあーーものわすれ・・・いかんです。  
必死で生きている人って、ご本人は大変なのですが、表情には
強さがありますね。 歌っているのは、古くからの曲なのでしょうか?
Posted by ぼたん at 2008年07月29日 13:55


おじさんの悲哀の表情がよく出た素敵な写真ですね。

先日、のんかいさんよりミス・サイゴンのチケットをいただいたので
見に行きます。ベトナムも急成長している最中ですよねぇ~
Posted by イヴォンヌ at 2008年07月29日 16:43


こんばんは
外は明るけどね。

モノクロの写真が日々の生活の大変さをうつしだしていますね。

ベトナムの国も貧困の差が激しくなってきているんですね。
経済の発展ですべての人たちが裕福にはならないでしょうか?
Posted by かりん at 2008年07月29日 17:49


こんにちは

老楽士♪良いですね~

イタリアなどでは、オペラ歌手のような歌唱力で
何気なく唄っている人がたくさんいると聞きました。

やはり、お歳なのですね。
ほんの少しの陰りを選んでいる。
とても味のあるお句です。
Posted by 鴎 at 2008年07月29日 18:05



流星さん、こんばんは。

ベトナムの大道芸人ですか。

父と娘が助け合って生きているこの親子の方が、絆さえ失いかけた日本人より豊かなのではないでしょうか?

  二胡の音の時にはとぎれ片かげり 道州

二胡に似ているので二胡と・・・・(笑)。
Posted by 道州 at 2008年07月29日 19:18


☆Nuts onさま
  生まれてから死ぬまで、きっと働きづめだと思うの。
  ほんとうに、歴史を見つめてきた老木みたいね。
  ベトナム戦争もあったし・・ね。

☆ いなばみのる さま
  わーい♪
  お褒めにあずかり、嬉しゅう存じます♪
  ※ さっそくミーチャの写真を、ロゴに使わせていただきましたニャ!  
    さんきゅーニャ♪

☆大丈夫さま

   >金があっても死んでいる人もいますよ。
  
  そのお言葉、ぐさっときました。
  金言です!

☆漫歩さま
  雰囲気のある句と・・・ありがとうございます。励みになります!
  彼らは、その日の糧を得るので精一杯だと思います、
  それだけに、生きる張り合いはあるでしょうね。。

☆ドロシーさま
  私も、メールを打つかたわら、ちらちら観ていました、NHK「鶴瓶の家族に乾杯」でベトナム編。
  ながら見でも、ほろりときました。
  純真な子供たち、優しい人々。人情がいっぱいでしたね。
  実は貧しい日本を憂える・・・。ドロシーさぁん、100%同感です!!
Posted by 流星 at 2008年07月29日 20:34


☆詩楽麿さま
  いえいえ、まだ俳句もどきを始めて二ヶ月です。
  なーんにも分かりません。
  いま暫く、ご指導お願いします、m(__)m

☆鵺娘さま
  路上詩人。。
  素敵ですよ。タイなら違法ではなさそうです・・。
  掌編小説のようなコメント、雰囲気のある俳句を有り難うございます♪

☆ぼたんさま
  楽器。胡弓ですか?
  私も楽器に詳しくなくて(冷や汗たらり・・)
  歌なんですが・・・それがまた悲しかったのです。
  ベトナムの民謡と、最後に歌ったのは、夏なのに、ジングルベル。
  このお父さんが弾き語りしたのですが、、季節外れですから白人は失笑していました。
  私は、泣けました。きっとこのお父さんが知っている唯一の欧米の歌だったのでしょう。
  一生、忘れません。あの、夏のジングルベル。。

☆イヴォンヌさま
  まぁ.・。・☆・。 
  ミス・サイゴンを見に行くのね~~♪
  私の分まで、楽しんできてね!
  のんかいさん、いいとこあるぅ♪ 
Posted by 流星 at 2008年07月29日 21:15


☆かりんさま
  こちらにもありがとう!
  ベトナムもね、経済発展といっても、乗り遅れる人たちはいるのよね。
  でもこの人たちは、汚れた社会に触れずにすんで、幸せかもしれない。

☆鴎さま
  老楽士。この言葉を考えるのに2日かかりました(笑)
  鴎さんに句を褒めていただくと、張り合いになりますよ!
  ありがとうございます♪

☆道さま

  >父と娘が助け合って生きているこの親子の方が、絆さえ失いかけた日本人より豊かなのではないでしょうか?

いいこという!
もしかして道さまは、先生ではないですか?
どうも・・・先生の匂いがするような?

  > 二胡の音の時にはとぎれ片かげり   道州

どうしてそんな素晴らしい句が、でてきちゃうのですか????
その頭の中を覗いてみたいです。
Posted by 流星 at 2008年07月29日 21:22


二胡の音の 哀愁漂う 其の内に 独立至る 歴史感ず

私も久々テレビを観てました。
鶴瓶の番組、本当に良かったです!
日本人が失ってしまったものをしっかり持ってますね。
Posted by Nong-Khai at 2008年07月29日 23:18


弦の音が 韻を含んだ 糧の弓、yamaoji。

失礼な言い方ですが、特に途上国に行くとよく見る光景ですよね、まして子供なんか一緒だと切なささえ覚えます。
 Posted by yamaoji at 2008年07月29日 23:26


こんばんは。先日Googleearthで、お邪魔しました。(笑)実はよく見えなかったのですが(¨;)
コメントを書かせて貰おうと思いながら流星様の人気に押されてしまって書くタイミングを失ってました(¨;) 今日の写真も俳句も良いですね!コメントは、皆様と以下同文と言った感じです(笑)手抜きです(笑) 日本の格差社会も深刻ですが、もっと視野を広げて見ないとダメですね!
Posted by 夢菜 at 2008年07月30日 00:48


☆ Nong-Khai さま
  お、のんかいさんもご覧になってましたか! ツルベイの番組。
  あれ、泣けましたね。
  豊かになった日本が失ったものは、、大きいかも。。
  短歌をありがとう♪

☆ yamaoji さま
  そうですねぇ。
  チェンマイでも、サンデーマーケットなんかに行くと、見ますよね。
  サンデーマーケットで小さな子供が踊ってるのも、考えようによったら哀しいものがありますね。
   発句をありがとうございます♪

☆夢菜さま
  あ、今回はちゃんとログインして来てくださり、(^人^)感謝っっ♪
  ここは、、気楽にコメントしていただける気楽なブログです~
  どうぞ、いつでもなんでもカキコしてくださいね♪
  最近の日本の事件を見ていると、何かが狂っていますね。。
  どうなっちゃったのかな、日本。。  
Posted by 流星 at 2008年07月30日 07:36


「老楽士 奏でる曲に 哀愁が…」

人生の苦労が出ています…。
Posted by 極楽とんぼ at 2008年07月30日 09:07


☆極楽とんぼさま
  ね、顔といい姿といい、苦労が滲んでいるわね・・
Posted by 流星 at 2008年07月30日 19:05
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by mariko789 | 2008-07-29 11:04 | olympus | Trackback | Comments(0)