参考俳句
2008年 10月 19日
もろもろの浴衣に江戸を祭りけり
天籟を猫と聞き居る夜半の冬
恋語る魚もあるべし春の海
岬端の俳句
ものみな藍の岬端にして干大根 中村草田男
サーフィンや岬端を夜が離れつつ 内山泉子
大南風岬端はもの思ふところ 小野恵美子
岬端に座礁して蟹ひしめきぬ 脇本星浪
岬端の岩落ちさうに法師蝉 右城暮石
岬端の笹鳴死にそこねては 齋藤愼爾
岬端へなだるる蘇鉄大南風 野上 水穂
岬端やふりむきざまに冬の虹 岸田稚魚 筍流し
岬端や尾振り颯々寒立馬 池上樵人
岬端を指呼して雁の別れかな 西村和子 夏帽子
野分撲つ岬端にわれ紙のごとし 林翔 和紙