always over the moon

三橋鷹女の俳句

 http://www.01.246.ne.jp/~yo-fuse/bungaku/takajo/takajo.html

こちら に掲載されていました。


1)鞦韆(しゅうせん)は漕ぐべし愛は奪うべし  三橋鷹女

 この俳句は最近では高校の教科書にも掲載されているそうで、鷹女の俳句の中でも飛びぬけて有名です。

鞦韆とはぶらんこのことで、俳句の世界では春の季語です。
人気のない公園の隅にあるぶらんこに座って漕ぐでもなく恋の思案をしていましたが、ようやく決意がつきぶらんこを大きく漕ぎ始めた、という句意でしょうか。


2)暖炉昏(くら)し壺の椿を投げ入れよ  三橋鷹女

これも鷹女のシャープな感性を示す俳句の一つです。
部屋の片隅にある暖炉に、まだ火がついてなくて寒々としていましたが、壺に活けられていた赤い椿をその暖炉の中に投げ入れると、それが一変して赤々と光と熱を放ち始めました。


3)薄紅葉(うすもみじ) 恋人ならば烏帽子(えぼし)で来(こ)  三橋鷹女

平安時代には、成人男子は頭に烏帽子をかぶるのが正装とされました。
私に会いに来るなら、王朝時代の恋人を見習ってきりっとした心構えで来てほしい、という句意でしょうか。


4)秋風や水より淡き魚のひれ  三橋鷹女

秋になると水が澄んできて、水中の魚の姿がよく見えるようになります。
その魚のひれが半透明に見えるのを詠んだ俳句ですが、「水より淡き」という中七が胸に染みわたるようにデリケートです。


5)老いぬれば我が丈低しカンナより   三橋鷹女
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by mariko789 | 2008-10-15 10:40 | no-photo