always over the moon

緑陰(りょくいん):俳句





緑陰や墓を掘っては埋めるトム
(りょくいんや はかをほってはうめるトム)

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季語:  緑陰(りょくいん) 【夏】 ・植物
☆夏の緑の木陰で、「木下闇」と違い、明るい日差しとの対照を感じさせる。(by 角川季寄せ)

Thank you very much!

若葉舞う墓石に語る思いかな 詩楽麿

地に帰る故人を送る式故に 花びら摘み棺を彩る  詩楽麿 



◎ 「NHK俳句」誌7月号。夏井いつき選 兼題 「緑陰」 佳作。

◎ 画像は、五月に埋葬した義母の墓地です。リヴァプール郊外にある、広々した墓地。






f0053297_14554717.jpgトム(仮名)は、このショベルカーの主です。
いまどきの墓堀は、機械でするのですね。
墓の深さは1,8メートルとかで、人力では大変でしょう。
一つの墓に、棺は二つ、上下に埋葬できます。
義母の墓は買ったばかりで、下の段。
いずれもう一人血縁者が亡くなれば、上の段に棺を置きます。
ずっと以前に亡くなった義父は火葬にして、二十余年も義母が骨壷を保管していました。
その骨壷も、義母の棺の中に入れて埋葬しました。
本来それはNGだそうですが、葬儀屋さんが計らってくれました。


トムは、埋葬があると、死者の親類縁者が来る前に墓を掘ります。
義母の場合。
家族や友人たちが、棺に土をかけるのは止めてほしいと、生前から希望していましたので、
私たちは棺の上に薔薇の花びらを撒きました。
一人ひとり、一掴みの薔薇の花びらを。。
そしてその上に、沢山の花束を置きました。

私たちが帰ったあと、トムは速攻で墓に土を被せたと思います。
暫くして、私と夫が墓参に行くと、荒い土を被せた上に、枯れた花束が残っていました。



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上の画像は、墓地の管理事務所です。
墓参のたびに、ここの「埋葬ノート」を覗いてみるのですが、いつ行っても、その日の埋葬は十件以上。
こんなに毎日毎日、人が死んでいるのかと驚きます。
そういえばTVのコマーシャルでも、葬式費用の保険が目に付きます。
高齢化は英国でも進んでいるのでしょう。

私たちは、義母の墓参のたびに、義母の両親(祖父母)の墓参もしています。
その墓地は、義母の墓地からバスで2時間も離れています。
義母の墓地もシティセンターからバスで1時間以上。
なので二つの墓地を参るのは一日がかり。
もしも私たちがリヴァプールを離れたら、誰が墓参してくれるのでしょう。
義母の墓地も、祖父母の墓地も、荒れ果てて朽ちているお墓がたくさん。
近い将来、お墓という制度自体を見直す時期が来るのかもしれません。
散骨とか、、いずれ私たちも真剣に考えなければ。






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by mariko789 | 2016-08-18 15:37 | olympus OM-D E-M5 | Trackback
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