always over the moon

ねんねこ ① :俳句




ねんねこや家裁の父母ののつぺらぼう  中原久遠
(ねんねこや かさいのふぼの のっぺらぼう)

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季語: ねんねこ  【冬】 ・生活

※ 松山俳句ポスト365 七二回め投句 兼題(第132回) 『ねんねこ』 : 人選二句

◎ どうしてあの日のことを記憶しているのか。
新しく母と住み始めたアパートに、あの朝は伯母も居た。
「どうしてマリちゃんをおぶってゆくの、重いでしょうに。」と言う伯母に、「このほうが家庭裁判所の同情を買うと思って」と答えた母。
母は家出をしてきたのだから、当然離婚は望んでいたのだと思う。離婚調停で、慰謝料とか養育費とか、少しでも多くなるように、母なりに考えたのだろう。赤ん坊ではなかったけれど、まだ幼児だった私が、あのとき、父母の離別が後戻りのできないものになったことを認識していたのは不思議。
「ねんねこ」という兼題を前に、あの日のあのねんねこが甦ってきた。「家裁」「同情」という言葉とともに。
母のねんねこのなかで、母の顔はもちろん父の顔も見ることはできなかった。
(ふだん自句自解はしないのですが、今回は懐かしい思いで胸が一杯になり、書きたい衝動を抑えられませんでした。)


Thank You Very much!

のっぺらぼう 表か裏か 判らやせん…    idea-kobo

冬ですね狗肉の煮ゆるガード下  久遠(11/27)

踏みしめた枯葉に埋める恋談義   詩楽麿

幾千の枯葉に問いしかの人の 笑みぞ今なお求めぬ日も無し 詩楽麿

ねんねこや背中合わせではしゃぐ子よ   詩楽麿

母の背におぶられ泣いた幼子の 時代ぞ去りてねんねこ見詰む  詩楽麿






ねんねこの膝まで垂るる子守の子

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◎ ねんねこといえば、おしん。世界中で大ヒットした日本の連続テレビ小説である。
スリランカでは、英語(吹き替えだったか、字幕だったか)のを観た記憶がある。
おしんの膝まで垂れた「ねんねこ姿」、そのけなげさは、世界の女たちの紅涙を絞ったと思う。



 


 
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by mariko789 | 2015-11-30 14:48 | Sony Cyber-shot G | Trackback | Comments(21)
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Commented by isao1977k at 2015-11-30 15:00
marikoさん、子供の頃にこういう事があったんだね…
ねんねこねんねこ…
なんだか温かい言葉だね。
おしん、涙して見たよ。
Commented by to_shi_bo at 2015-11-30 16:13
>ねんねこや家裁の父母ののつぺらぼう
痛ましい過去ですね。
「のつぺらぼう」がなんとも心寂しい気がします。
今のmarikoちゃんからそんな過ぎし日を顧みると
ちょい、違和感がありますが・・・

>ねんねこの膝まで垂るる子守の子
「膝まで垂るる」がいいですね。
一句を読んで光景が具象的に目に浮かびます。
ねんねこと「子守の子」でまたまた昭和が彷彿と!

情感溢れる二句に拍手!
Commented by Meet You at 2015-11-30 17:49 x
こんにちは
幼き頃でもそういう記憶は鮮明に残ったりするものなのですね。
私も両親が離婚してますが、やはり忘れないシーンってのはあります。
人間、楽しかったことは考えないと思い出せないですが、辛かったことや悲しかったこと、むかついたことなんかはポンポン思い出す気がします。
え?私だけ?笑
Commented by 桜姫 at 2015-11-30 19:51 x
 < ねんねこや家裁の父母ののつぺらぼう  

小さい頃のmariko様の思い出(泪
概ね家裁の離婚調停に現れる夫婦は
カフカの「仮面」でしょうね!(汗
「のっぺらぼう」がよく効いてますね(拍手
家も、戦争が終わって大阪に帰る父に
食糧難の懸念から実家に疎開していた母が
父に付いて行かず(汗)そのまま離婚!
私も母と祖父母に育てられました!
血液型もB、母の実家が高知県、全く同じですね(嬉

 < ねんねこの膝まで垂るる子守の子

「膝まで垂るる」に子守の子の幼さが出ていて(泪
Commented by 麗門 at 2015-11-30 20:57 x
いつか聞かせてもらった話ですね。
この句は、のっぺらぼうよりも「家裁」が効いていると思います。
俳句でときどきのっぺらぼうは見るけど、
家裁は見たことがない。

二句めはおしんからの発想ですか。
世界が泣いたおしん。
私も泣きます。
Commented by idea-kobo at 2015-12-01 12:28
のっぺらぼう 表か裏か 判らやせん…

流星さんさん、お元気そうで何よりです。
Commented by yuri_valley at 2015-12-01 12:55
まりこさん、「ねんねこ」の御句、泪せずには詠めませんでした。そして、写真は「ねんねこ」のどんな写真をupされるのかと思っていました。最初の出会い(ミホミュウジアム)の時は私の娘世代の方と思いそして思いやりのあるコメントなど性格の佳さなど(こんな言い方許して下さい)から歳の離れた妹、姪世代にまで成りました(^^♪)そして今はまり子さんは私の俳句の師となりブログの親友にさせてもらっています。
私は俳句を詠む時、いつか子供達が詠んでくれて「ああ、お母さんの人生はこうで、あの時お母さんはこんな事考えていたんだ!」「お母さんの子供時代、青春時代、子育て時代、等々こんなだったのか!」と思ってくれたらと思い俳句つくっています。
御句2句とも素晴らしいまり子さんの又新しい世界の御句でしたね(拍手喝采)です!
Commented by mariko789 at 2015-12-01 15:38
★  isao1977k ちゃん

ねんねこ。子守唄みたいな響きよね(^_−)−☆
おしん、くーちゃんも観てましたか? あれは名作ですよね~~


★ to_shi_bo さま

今はもう離婚も「×イチ」とか言われ、痛ましさが薄れましたよねぇ
私は,「暗い過去を明るく生きる」をモットーとしています♪

「情感溢れる二句に拍手!」と仰って頂き、嬉しいです!


★ Meet You さま

Youさんのご両親も離婚なさったのですか。
私は、喧嘩しながら夫婦でいるより、いっそ離婚したほうがすっきりすると思っています。
子どもは逞しく生きなければね!
「辛かったことや悲しかったこと、むかついたことなんかはポンポン思い出す気がします。」
それはあるかもねぇ。これからYouさんの記事にコメントを書くときは、気をつけよう(そこか!


★ 桜姫さま

>戦争が終わって大阪に帰る父に
食糧難の懸念から実家に疎開していた母が
父に付いて行かず(汗)そのまま離婚!

そうだったのですか。。当時の食糧難を思えば、無理の無い話と思います。

>血液型もB、母の実家が高知県、全く同じですね(嬉

私は何度か、姫さまと私は遠縁にあたるのではないかと思いました。今でもそう思っています。
もっとも遡れば、人類はみな兄弟?

おしんの句にもお言葉を有難うございます♪
Commented by mariko789 at 2015-12-01 15:50
★ 麗門さま

>「家裁」が効いていると思います。家裁は見たことがない。

一応投句する前に検索をかけるのですが、家裁の句はなかったです。
詩的な言葉ではないですしね。良かったのか悪かったのか(*_*;

麗門さんも「おしん」をご覧になりましたか
夫も何度も涙ぐんで、まさしく鬼の目に涙でした!


★ idea-kobo さま

>のっぺらぼう 表か裏か 判らやせん…

一句賜り、嬉しいです。これは化け物屋敷ですね(怖!

>流星さんさん、お元気そうで何よりです。

今では、中原久遠と名乗ってます。が、自分でもピンとこない(苦笑


★ yuri_valley さま

写真は、二句目はすぐ決まったのですが、一句目は迷いに迷って、結局日本の海(江の島)に。
「ねんねこ」なので、日本で撮った写真にしたくて。古いのを引っ張り出しました(*_*;

私もゆりさんはネット上のお付き合いではありますが、なにか不思議な縁を感じます。
ご主人様が四国のご出身ですか? 私の母が高知で嬉しい繋がりです♪
俳句はまだまだの私です、どうか親友で、お願いします、嬉しいです(。◕‿◕。)
Commented by tomoji at 2015-12-01 16:46 x
あまり関係無いですが、のつぺらぼうと聞いて小泉八雲の「むじな」を連想してしまいました。こんなのがほんとうに実在していたら怖いです。
そうでしたか、marikoさんの幼少時の記憶の一ページなんですね。両親が離れ離れになるのは子供にとってはつらいことです。今では理解できてもその頃はずいぶん悩んだことでしょうね。

「おしん」が放映された頃は日本に居なかったので生憎見てないんですが、今は無き「ヤオハンスーパー」創業者実母のお話だったらしいですね。バンコクに住み始めたときはもうヤオハンは無かった(大丸もそごうも撤退しましたが)のでそこで買い物出来なく残念だったです。
Commented at 2015-12-01 16:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mariko789 at 2015-12-02 14:50
★ tomojiさま

小泉八雲。なんと懐かしい名前。「むじな」ですか。読み返したくなりました。
日本ならすぐ図書館へ駆け込むのにねぇ。。

両親の離婚。自分ではその意識はなくても、やはり人生の最初の蹉跌だったかも・・・。

ヤオハンの創業者がモデルって、私も読みました。
私は世界の幾つかのヤオハンに買物に行ったことがあります、ロンドンとか。
バンコクにもあったのですか。行きたかったなぁ!


★ 鍵(12-01 16:48 )さま

兼題で、過去をぽろっと思い出すって、ありますね。
今回は皆さま、そういう句が多かったみたい。
鍵さんも「おしん」を見ていらした。嬉しいなあ!(。◕‿◕。)
ルーツの。。わーお!!
Commented by warau_11 at 2015-12-02 21:00
中原久遠 様
ねんねこの膝まで垂るる子守の子 中原久遠

この作品は、特金賞ですね!松尾芭蕉もさぞ天国で真っ青になっていることでしょう!簡単な表現の句に煮詰まった時代の姿が浮かび上がり、胸を締め付けられる切なさと温故知新を漂わせています。素晴らしい!矢張り才能開花と言わざるを得ませんね!
綴方▶︎時代の変わりに置いてけぼりとわすれさられるものもある。忘れ難きは、恋慕の想い、寄せては返す波の様。あの人この人今何処に。彼方を仰げば、浮かぶ顔。
浮かべる微笑み懐かしく、語りかければ
また消える。胸に化石となる迄は、今日も明日も繰り返す!
俳句▶︎ねんねこや背中合わせではしゃぐ子よ 詩楽麿
短歌▶︎母の背におぶられ泣いた幼子の
時代ぞ去りてねんねこ見詰む
Commented by mariko789 at 2015-12-03 02:35
★ 詩楽麿さま

子守の子の句にご鑑賞をありがとうございます。
しかし、、褒め殺しです(*_*;

名調子の綴り方、演歌の前コメントみたいです♪
ねんねこの一句と短歌も有難うございます。昭和、良い時代でしたね。
Commented at 2015-12-03 19:36
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2015-12-05 12:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mariko789 at 2015-12-05 13:48
★ 鍵(12-03 19:36)さま

人間の記憶って不思議ですね。
私は、生まれる前の記憶があるようで、自分でもまさかと思っています(笑)
いつも力強い応援をありがとうございます!(๑❛ᴗ❛๑)


★ 鍵(12-05 12:29)さま

そうだったのですか・・・
鍵さんこそ、明るく影のない・・・と思っていましたがそんな生い立ちが。
こちらこそ、これからもずっとお友達でいてくださいね!
Commented by yuta at 2015-12-06 08:51 x
おはようございます
marikoさんは子供頃にそういうことがあったのですね
今はお幸せでなによりです^^
Commented by mariko789 at 2015-12-06 14:17
★ yutaさま

じつは今のほうがもっと不幸だったりしてww
人生、健康ならば何事も乗り切ってゆけますね♪
Commented by ruri at 2015-12-16 22:14 x
リアルだろうなあと思っていましたが。遅くなってしまいましたが改めてよい句で、忘れないと思います。(探さないでいいのだけど私のねんねこも異母弟を詠んで、でも文才ないから哀しみを出せなかった...喜んでるだけにorz)
Commented by mariko789 at 2015-12-17 02:59
★ ruriちゃん

古い記事を遡ってくださり、ありがとうミ◕‿◕ミ
そうかぁ、ruriちゃんの異母弟君を詠んだねんねこ。
探さないけれど、読んでみよう☆
「喜んでるだけに」 それはいいな!
ruriちゃんが文才ないなんて決してそんなことないわ!