胡桃(くるみ) :俳句
2013年 10月 03日
くるみ翔ぶ七日七夜の風に乗り 久遠 (旧:流星)
(くるみとぶ なのかななやの かぜにのり)
【季語】 胡桃(くるみ)、姫胡桃、鬼胡桃、胡桃割る : 秋 (植物)
庭に四本の胡桃の古木があります。
いちばんの古株はたぶん樹齢50年やそこらは経っているのでしょう
夏の深夜など、じっと見つめていると、根から妖気がたちのぼり
どこか過去の世界へ連れ去られてしまうような
そうして欲しいような・・・・
理不尽なほど心がざわめいたものでした。
そして秋。
胡桃の実に、刻印のごとく切れ目が入り、日ごとその割れめは深くなってゆきました。
Thank you very much!
硬殻に潜めた胡桃 宝隠す 詩楽麿
秘め事を殻に閉ざした胡桃の実
割りて迷路に刻みし歴史 詩楽麿
風に乗りやって来た来た渡り鳥 idea-kobo
アーモンドの実は、秋を待ちかねていたかのように、せかせかと衣を脱ぎ始めました。
そして、風の日々。
朝も夜も絶え間なく、ごうごうと唸りをあげる強風が町を襲い
木々は嵐に揉まれる小舟のように傾ぎ
弱った小枝はぽきんと折れ、大きな枝に小動物の死体のようにぶらさがる
胡桃の大きな葉は黄色に身をやつし、曲がりくねって、舞い落ちて
庭じゅうを黄色に染めてゆきます。
ほとんどの胡桃は、まだ緑色の衣をつけたまま落下してゆきますが、
最後まで残った胡桃は、日に焼けた黒衣をかなぐり捨て
パワフルな風を待ち、より遠くへと翔ぶチャンスを狙っているのです。
ちなみに、ここまで焼けてしまった実は、なかが腐っている場合が多いのですが。
落ちた胡桃は、拾って洗い、乾燥させてからフライパンで煎り、
ハンマー(金槌)で叩いて割ります。
全体を崩さず実を出すのは、私にはとても難しいのですが、
なかには、こんなに綺麗に取れたのも。
あばかれし胡桃に右脳左脳あり 久遠 (旧:流星)
じっさい、胡桃は見れば見るほど、人間の脳と似ています。
右と左を分けるパーチションもちゃんとあり。
(ちなみに、そのパーチションの部分は、固くて食べられません)
で、さきほど検索してみたところ、やっぱり、或る研究の一節にそのような記述がありました。
人間の頭頂部の大脳が「クルミの実」状に左右半球に分かれていて、その間を「脳梁」という部分がブリッジし、左脳は言語、ロジックなどを管理、右脳は直感、パターン認識などをつかさどることはかなり以前から解明されている。
5 「左脳と右脳」(コリン・ウィルソン「世界残酷物語」下訳者(関口篤)あとがき、人類のキーワード)
胡桃は、美肌に有効だそうです。
が、脳が若返るとはどこにも書いてありませんでした。
なんかね・・・(頭、良くなりそうなのに・・・)
本当に人間の脳に似ていますね。
義兄が「庭にあったんだ」と3つ胡桃を持ってきてくれました。
「おばあちゃん、これを手で転がしていると
呆け防止に良いよ(笑)」って。
ハンマーじゃなきゃ割れないよねー。
一度木の下に落ちている胡桃をそのまま乾燥しないで生で食べようとした事がありますが、中の実は湿って白くてナマナマしくミルクっぽい味でした。
珍しい写真をありがとうございます !(^^)!
クルミ・・・山形で山クルミを買ったけど、あまりの固さでどうやってもなかなか綺麗に割れず、ハンマーの力加減によっては粉々になってあちこちに散らばり大変でした
どうりでお店で売っているクルミは高いはずだわ・・・
綺麗にくりぬかれたクルミ・・・
ホントに人の脳のカタチですね~
ボケ防止にいいってなんかの記事で読んだけど、ただ単に脳の形ににてるから~とかいう話だったのかしら・・・
>くるみ翔ぶ七日七夜の風に乗り
・そして、風の日々。・・・・・・・
なかなか厳しい自然の様子が窺い知れます。
今日は朝からこちらも風が強いですが、そちらほど自然界の狂おしい感じはありません~~~(笑
中七下五の表現が誠に詩的で素敵・・・・・?
>あばかれし胡桃に右脳左脳あり
胡桃の脳内図鑑ですか!
美肌に効果的でよかったですね。
どんどん食して下さいよ。
僕は脳の活性化に効果的であれば買い求めたと思いますが、残念~~~(笑
< あばかれし胡桃に右脳左脳あり
marikoさまならではの、斬新なお句♪
に、さっきから酔ってます(うっとり♪
marikoさまのお家から「七日七夜」飛んだら
このくるみさん、何処まで飛んで行くのでしょう?
着地した所で又ドラマが始まりますね♪
青い実の時から、順番にお写真を撮り溜めて下さってたんですね♪
五枚目のお写真とお句と解説!新しい発見でした♪
脂肪分が多いので、くるみはあまり食べませんが!(泪
お写真!とっても美味しそう♪
写真を最初に見たとき、そういうコメント書こうかと思いました。
けど、あまりにもリアルなので止めとこうと考えたぐらいです。
クルミはビタミンEでしょ、老化防止にいいんですよね。
私は、もう食べても遅いかもな~。
マリコさんの、このブログの過去の「チェンマイ写真集」を見返しています♬ 楽しいです、いい写真が多いですね。
ひょっとして野生のリスなんかがやって来ませんか。
それと野鳥たちも。
鳥が撮れたらアップお願いしますといっても、カメラが困りましたね。
新機種、検討中でしょうか。
黄葉の美しい、一枚目の写真がいいです。
句は、アバンギャルドです。
独特の感性があります。
手で転がすと、ボケ防止になるの?
では明日からさっそく転がしてみます♪
胡桃割の道具、壊しちゃったからね~、ハンマーしかない!(笑)
★ tomojiさま
それね、やってはみたのですが、私の力では無理です。手を怪我しちゃう。
夫は、缶に穴を開けるので、やってます。私はそれも無理。
生だと、柔らかいのでしょうか、食べてみますね(^_−)−☆
★ ラーダさま
アーモンドの木は一本だけなので、あまり採れないです。
私も珍しくて、5ヶ月間、追っかけで撮ってましたw
パーフェクトにくり抜けたのは一個だけです。
やっぱりボケ防止にいいの? せっせと食べようっと♪
★ to_shi_bo さま
こちらの強風は、狂風という感じ。私も飛ばされそうです。
>詩的で素適・・・・?
この「?」がクセモノですね~ww 素直に褒められたと思っておきます♪
皆さまのコメントによりますと、脳にもやはり良いみたいなので、せっせと食べます♪
斬新と仰って頂き、すっごく嬉しいです。褒め上手の姫様♪ ヾ(^▽^)ノ
青い実のころから、P510の望遠でパパラッチしてました♪
今日のは仕方がないのでデジ一の望遠で。重くてピントが甘いです。
脂肪分が多いのですね! では食べ過ぎないようにしま~す!
★ yamaojiさま
ドイプイ山栗、いいですね~~♪ 胡桃と交換してほしい!
胡桃のタルト、作ってみたいです。パンでもいいかな。
ドイプイほど自然食品が豊富なら嬉しいのですが!
★ ozouni3 さま
リアルに見ると、もっともっと、ものすご~~~く脳と似てるのです。
ビタミンE? 老化防止のビタミンなのね。卵と一緒なんだ~
ナーンさんが遅いってことないでしょww
チェンマイ写真集、見て下さり有難う~。懐かしいです♪
それがね、リスが全くいないのです。棲息していないのかも。
タイでは、普通にそのへんにいたのに。
野鳥は多いですよ。啄木鳥とか、カササギとか、庭にも来ます。ろくなのは撮れてないですが。。
軽くて望遠の利くコンデジを壊してしまい、デジ一ではフットワークが悪く、、
新機種、検討中です。お財布とも相談しながら。。
1枚目に一票、ありがとうございます!
「独特の感性」と仰って頂き、嬉しいです♪
★ 鍵(10-03 21:11)さま
あまりお料理、してないですよ~
スープ類、パスタ、炊飯器料理(笑)、手抜ばかりだ~~
レストランは、殆ど行ってないです。まだまだ家の用事が多くて。
そちらへ~~♪
胡桃を素材に抽出され、ユニークな俳句、深みを与えていますね!
胡桃は、古代より人間生活に油やたんぱく質をもたらす貴重な食材。これを俳句で見事に実らせましたね!美味しい胡桃を有難う御座います。
硬殻に 潜めた胡桃 宝隠す 詩楽麿
秘め事を 殻に閉ざした 胡桃の実
割りて迷路に 刻みし歴史 詩楽麿
胡桃ですか お宅のお庭は何でもあるみたいですね、羨ましい。
California は農業州ですから 胡桃畠は郊外に行くと延々と続いています、又昔は ピスタチオ をイランから輸入していたのですが これも イラクXイラン戦争で輸入が止まり
それではこの国で作ろうと 今ではピスタッチオ畠も延々と続いて居ます。
ここで思い出しました、山崎豊子さん が亡くなられて本当に惜しい方を失いました、「不毛地帯」のイラン、「沈まぬ太陽の」中近東、そして「二つの祖国」の LA、これの
主人公は小東京でクリーニング店を営んでいた方の息子さんがモデルです と 世界を舞台に書かれていた方でした
合掌。
そして丸ごと取り出すとこんな形してるんですね!
初めて見ました。ほんと脳みそみたいですね~
外国でたまに貰ったりしますが
道具もなしにどうやって開けたらいいか分からず
いつも違う人にあげてしまいます。
目指せ、わらしべ長者!
「くるみ翔ぶ七日七夜の風に乗り 流星」
胡桃の実なんて、随分久しぶりに見ました。
葉ばかりでなく、実も風を待っているのですね。
そして、子孫を増やそうとしているのですね。
あの固い実に、そんな知恵が詰まっているとは。
>拾って洗い、乾燥させてからフライパンで煎り・・・
これは経験ないです。
経験あるのは、割る時だけ。
「あばかれし胡桃に右脳左脳あり 流星」
綺麗に撮れましたね。
確かに、人間の脳、そっくりです。
って、実物の脳は見たことないですが・・・。
一生分の胡桃を見て、食べた気がします♪
胡桃にちなんだユニークな一句一首、しみじみ読ませて頂きました。
いつも有難うございますヾ(^▽^)ノ
★ tomiさま
果物の木が多いようです。
けれどあまり✿はなく、淋しい庭ですよ~
山崎豊子さん、亡くなられたのですか! それは残念です。
暫く彼女の本を読んでいませんが、また読んでみたいです。
★ Meet You さま
私も、今まで胡桃がこんなふうな一生?を過ごすとは全く知りませんでした!
旅先で胡桃を貰って・・・めざせ、わらしべ長者(爆笑♪
★ 鎌ちゃん
胡桃の実は、知恵の塊と思います。
見るからに、他のどんぐりや栗とは、面構えが違いますww
昨日も40個ほど炒りました。まだまだあります♪
★ ユッキーさま
ちっともすてきじゃないのよ~~
お掃除が大変だし、あっちこっちの修理もたいへん。
見に来て下さり、ありがとうね~(^_−)−☆
★ idea-kobo さま
>風に乗り やって来た来た 渡り鳥
盗句なの? 私、知らないし、OKですよ~
有難うございます(^_−)−☆
七を重ねた中七(シャレでなくw)のお句も耳に心地よいです。
マリコさんのセンスに拍手♪
胡桃は殻の上にも外皮があったのですね。
ガルウィングのように雄々しいw
胡桃が風に乗って飛ぶ姿を見てみたいです。
お庭にこれだけ実りがあるのは嬉しいような
作業を思うと大変なような・・
前の住人は殆ど手を入れてなかったのでしょう?
マメにお世話してるマリコさん偉いなあ。
アドバイスを有難うございます。
気をつけますね(^_−)−☆
★ あかねさま
一枚目、少し小さくしすぎました(汗
胡桃(アーモンドも)の一生、勉強になりました♪
前の住人。。考えると愚痴を言いたくなりますが(笑)
丁寧に見て下さり、感謝です♪
★ yutaさま
今は落葉拾いに追われています。
まだまだ庭を整備するまでに辿りつけず(/_;)