Museums of Islamic Art(イスラム芸術博物館)@カタール(4)
2013年 01月 22日
シリーズ第一回でも記したとおり、この博物館は、イオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei 1917年4月27日- )による設計です。
彼は20世紀のアメリカを代表する中国系アメリカ人建築家で、代表作にルーヴル美術館のガラスピラミッドがあります。
彼の作品を検索で見てみますと、どれも彼ならではの個性と主張がある。
私は、この博物館の外装を一目見て、「ノアの方舟」を連想しました。
エメラルドの海にぽっかり浮かんだ21世紀のノアの方舟。
イスラム教の国に在ってノアの方舟とはなにごとぞ、と言われそうなので、ひそひそ声で書いているのですが。
今回は博物館の内装もご紹介したいと思います。
1) 広く高い吹き抜けを中心に、周囲を展示室が囲んでいます。
どこかの星の内部に紛れ込んだような心地。
この画像は、上の階から下を見下ろしたもの。
Thank you very much!
折からの雨に八つ手も熟しけり よし
巧みの手 春をも招く洋館よ 詩楽麿
命かけ見詰めた人と歩くのも
まだ幻想の並木道かな 詩楽麿
2) 正面エントランスの横にも大きな噴水がありますし、階上のテラスにも噴水があしらわれ
くり抜いた塀から、ドーハのビル群が絵のように並んでいます。
3) もう一枚、内部を。こちらは下から上を見上げたもの。
画像には写っていませんが、天井の突端から小さく鋭い光が漏れてきて、神秘的です。
4) エントランスへ続く歩道。
この日は土曜日で11時ころ行ったのですが、このように閉まっていました。
12時開館というので(平日はもっと早いと思います)、1時間、周囲を散歩しました。
隣の広場では、バザールをしていて、ローカルの人々が買物をしたり寛いだりしていましたよ。
ところで、イオ・ミン・ペイが設計した建物が、日本にはないのかと調べてみましたら。
1990年 神慈秀明会カリヨン塔、滋賀県
1997年 MIHO MUSEUM、滋賀県
(2008年 イスラム芸術美術館、カタール・ドーハ)
2012年 MIHO美学院中等教育学校MIHOチャペル、滋賀県
滋賀県に三つも在るのです。しかもMIHOチャペルは去年の作品。
検索で確認したところ、この宇宙を思わせる壮大なデザインは、彼の個性そのもの。
しかし、MIHO美学院中等教育学校のHPには、イオ・ミン・ペイの名前はどこにも書かれておらず、
なにか理由があるのでしょうか。
三つとも、同じ新興宗教の所有ですが、莫大な費用がかかったでしょうね。
一度見に行きたいのですが、滋賀県の山の中とのこと。無理です。
残念。
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【シリーズまとめ】
Museums of Islamic Art(イスラム芸術博物館)@カタール (1)
Museums of Islamic Art(イスラム芸術博物館)@カタール (2)
Museums of Islamic Art(イスラム芸術博物館)@カタール (3)
Museums of Islamic Art(イスラム芸術博物館)@カタール (5)
どこかのホテルに行ったみたい。
すごい設計なんでしょうね…
この歩道、すごく気持ちよさそう。
気温は何度くらいなのかしら、きっと気持ちいいんだろうなぁ。
トップのイオ・ミン・ペイ設計の建物・・・
写真としてじっくり見ているとその設計者の確かな個性みたいなモノを感じます。
さらに空の”青”と建物の”白”にシンプルな故の奥深さがあります。
4) エントランスへ続く歩道。
・・・こんな画像も好きですよ。
人の姿が見えないのが魅力かも~~~(いや、人嫌いではないですが・・・)
滋賀県の山中にイオ・ミン・ペイ設計の建物が沢山あるのですね。
神戸にでもあれば納得ですが、きっと見えない糸で繋がっていますねこれは~~~(笑
こちらは今日は雪の予報でしたが雨になったので良かった♪
この前のような突然の大雪は勘弁です(汗
そういえば、そちらは雪は降らないのかな?
前にMarikoさんがブログで紹介していた水上の家、この前TVでやっていましたよ♪
なぜ水上に家があるのかというと、大昔、戦争時代に負けた人達が捕虜になるとひどい目に合うから水の中に逃げ込んだところから始まったのですって。攻める側の???軍が、宗教?の関係で水の中に入れなかったそうです。上手く考えましたよね!でも水上に家を建てるまでの間、かなり大変だったでしょう(汗
子供達に通わせる学校だけは陸にあるようです。
トイレやシャワー、う~ん、ご想像にお任せします(汗汗
(1)~(5)のシリーズ見せてもらいましたが、凄い所蔵品、多くの中でも2つの刀の彫刻に見入っていました。イスラムの歴史を感じますね。珍しい写真をありがとうございました。
落ち着かれてまたツイッターでもお会いできたらと思っています。
>折からの雨に八つ手も熟しけり よし
東京は雨ですか?寒いでしょうね!
八つ手はタイかどこかで撮ったことありますが、熟すとどうなるの?
ばらばらになって、8x8=64
になっちゃうの?
>滋賀県の山中にイオ・ミン・ペイ設計の建物が沢山あるのですね。
よくぞ突っ込んで下さいました!
イオ氏は、ニューヨーク、ボストン、パリ、ドーハなどなど
大きな都市の有名な建物のみを手がけてきています。
その彼が、なんで滋賀県の山奥の物件に手を染めたのか?
しかも、3ッつもです。異例ですよ。
お金より名誉を重んじると思いますので、なにか個人的な繋がりがあるのでしょうね。
謎が謎を呼んで、興味津々です。
聞いたこともない宗教団体ですし。
>以前MIHO MUSEUMに行きたいなっと思ったことがあって調べましたがバスで何時間もかかるところのようですね。
ぜひぜひ、一度思い切っていらしてみてください。
建物だけでも度肝を抜かれること、間違いなし。保証します!
MIHOチャペルも、此の世のものとは思えないようなデザインです。
私もできるならご一緒したい!!
>八つ手は年が明けると実になるのよ。
検索で画像を見ましたが、花も実も、あんまし変わらないのね
ちいさな鞠のよう。小鳥にとっては、この実はご馳走なんでしょうね♪
えらいな、八つ手。
沢山の美術品、工芸品、歴史的遺産等々目の保養になりました、
居ながらにして拝見出来て、感謝です。
神慈秀明会関係コメント止めときます。
でも日本でもあまりゆうめいでない所を手掛けてるのはなぜだろうね?!
ところでハンガリーはワインの産地っていいね~
いいものあったら日本で売ってもいいよね♪
イヤァ・・興味深いものばかり。
1) 映画 『ナイト・ミュージアム』をホウフツとさせますよね~
此方でも金属の網網の鎧を着て戦っている映画を見かけますよ。この頃は騎馬戦だったのでしょうか。でも転んだら最後、馬も人も立ち上がれないですよね?その後大砲が登場してから戦争のスタイルも変化し重い甲冑も登場回数が少なくなったかもですね。
7) ペルシャ(イラン)の皇帝の似顔絵(と、思います)。
ガージャール朝第2代目の王ファトフ・アリー・シャーだと思うのだけど・・・この王には158人の妻妾と260人の子がいたと言われていて・・・
25枚の肖像画が残されているようです、やせ形体系で腰まで伸びたお髭が特徴です。
真ん中の人物メヘルアリの描いた王に似ていますね。
カタール(4)博物館の外観
青い空を背景に真っ白な建物、グレーの横ストライプ、すごくデザイン的でシンプルなのだけど四角い箱を組み合わせたみたいで建物の形はどのようになっているのか複雑・・・
1)広く高い吹き抜けを中心に、周囲を展示室が囲んでいます。
日本だったら中心を吹き抜けにデザインするのは・・土地が狭いからかなあまり見かけないけどこちらの建築は空間を贅沢に使った建物が多いですね。
丸くデザインされた螺旋階段、その上に丸い輪の照明?天井には丸々の?周囲の人が歩く下にはパイプのむき出し、ポイントが沢山あるのだけどとてもシンプルでデザイン的ですね!
見てみたいです。
お忙しい中ブログアップ、ありがとうございます。
この建物本当に素敵。
ルーブルのガラスのピラミッドは賛否両論だったと記憶していますが
私はこの建物素晴らしいと思います^^
それにしてもこちらでは見ることの出来ない展示物の素晴らしいことったら!
宝石に目がいくのは本能だと思いますが(笑)なんというか
色々な文化を連想させるものばかりで、自分のイスラム文化に対する
考えがいかに偏っていたのか、marikoさんの写真で感じました〜。
あ〜旅に出たい。5年くらい。
確かに、光にポイントを置いた設計と思います。
なんというか、、宇宙的なんですよね~ 彼の設計は。
>神慈秀明会関係コメント止めときます。
次回のオフ会のとき、ゆっくり聞かせて下さいね!
1)転んだら立ち上がれない。そこまで考えなかったわ。それは残酷!
7)ペルシャのシャーですよね!ご確認頂けて嬉しいです。
コメントを、(3)の、この画像に添えさせて頂きます、感謝!♪
博物館の外観、内部も、丁寧に見て下さり、感激です。
正直言って、ドーハには見るべきものが少ないので、ここは目玉です。
イランこそ見どころ満載で、一度行ってみたかったです!!
はい、まず2月1日から16日まで、下見に行きます。
それで印象が良ければ、4月か5月に越そうと思っていますよ~
ハンガリーは今どき雪だらけ。北海道めいた写真が撮れるか・・・・も?
この建物は、イオ氏の設計にしては地味なほうだと思います。
でも私はドーハの数多い建物のなかでいちばん好きです!
展示品、数多い写真を見て下さり、ありがとうございました♪
5年も旅。。それはいいなぁ~。世界一周・・・♪(実際にしたら疲れすぎるかも!)
ハンガリーはそんなに日本でもメジャーじゃないからみつかってない掘り出し物とか結構あるかもよ~♪
温泉が多いってのも興味深いよね~
スカイプ用のイヤホーンは買ってきたけど、、、繋がらないのでは仕方ないかぁ(笑)
温泉効果のある化粧品とかもありそう。
あまり重くないものがいいよね・・・
まずは行って、住んで、市場調査をしてからね!
改めてオイルマネーのすごさ感じさせてくれます。
イスラーム調のドームの窓から近代的なビル群が見えて、不思議な感覚です。
博物館を正面に、プロムナードが続くこの景観も見事。
HPもこのような写真でしたか。。
見学者はまばらのようにですね。
それとも内部が広いからそう見えるのでしょうか。
シリーズをぜんぶ見て下さり、ぜんぶに丁寧なコメントを頂き、嬉しい限りです。
カタールは、アルジャジーラ(テレビ局)をもち、英国老舗の高級デパートハロッズを買収したり、
シンガポールのホテルを買収したり、世界あちこちの銀行を買収したり、凄い勢いです。
が、国内では見るべきものが本当に少ないです。
住み心地はあまり良いとはいえず、観光にいらしても、ここくらいしか見るところはないです。
ご無沙汰しています。この度の写真は、素晴らしい建物。特にエントランスへのパイナップルかやしの木でしょうか?その並木道は、すこぶる素晴らしい印象を与えていますよね。優れた建築家の設計によるものとの説明もリアルで、臨場感を与えてくれていますね。流石に文学少女の筆に
よるものと感心いたしております。また、この建造物の要所要所を漏れなく写真に収めておられる腕は、もはや素人でなく写真レポーターとしての
技量を備え始めているのですね。いやー追いつけません。脱帽。
巧みの手 春をも招く 洋館よ 詩楽麿
命かけ 見詰めた人と 歩くのも まだ幻想の 並木道かな 詩楽麿
エントランスのプロムナードは、椰子の木です♪
私は、建築物を見たり撮ったり、案外、好きなんです。お褒め頂き、お世辞でも嬉しい(笑)
>巧みの手 春をも招く 洋館よ 詩楽麿
>命かけ 見詰めた人と 歩くのも まだ幻想の 並木道かな 詩楽麿
春を招く洋館の一句と、幻想の並木道の一首、ありがとうございます♪
こちらは、今のところ差し障りはありません。ご心配を有難うございます。
もしかして、鍵さんのPCが古くなって(或いは故障箇所があって)
そのような状態になっているのではありませんか?
ふつうパソコンは二年で故障し始めます。念のため、ご確認を。
アルジェは酷い事件でしたね。許せないです。
円安は、今までが高すぎて、私なども大きな損失を蒙りました。
1ドル100円が適正と思います。
なんだかわかる気がしますねぇ・・・
イマドキなら、箱舟じゃなく宇宙船かしら・・・
もう、安全なのは宇宙しかない?
内装も素晴らしいですね~
近代的だけど、どこか木のぬくもりを感じるし・・・。
光が差し込んできている様子はうつってないけど、光を感じますよ~
暖かな光が・・・。
滋賀県・・・
東京じゃないところが、なんかそうかも、って感じ。
どんな建築物なんでしょうかね
ノアの方舟に共感をありがとうございます♪
世界的大洪水が起きたら、実はこの博物館は船になって大海に繰り出してゆく・・・な感じです。
宇宙船なら、もっと素晴らしいですね!
滋賀県の・・・はイオ氏と何か赤い糸で繋がっているのでしょうが、
実に怪しいですね~
オーム真理教のような事件が起きないことを祈る!
ブダペストに住んでおられるのですか?10年ほど前の中欧旅行のセンテンドルやブダペストの待ち歩きおもいだしました。
わーお!w(゜o゜)w
ミホミュージアムに行かれたのですね!(羨
遠くからご訪問、有難うございます♪
私はブダペストから電車で30分の田舎町に住んでいます、
センテンドレ、好きな街です。こんどブダペストの中心から地下鉄で一直線で行けるようになりました、
ハンガリーにいらしたことがるのですね♪
コメント、とっても嬉しいです!ヾ(^▽^)ノ