枯柳(かれやなぎ) :俳句
2012年 11月 16日
さびさびと哂ふや風の枯柳 流星
(さびさびと わらうや かぜのかれやなぎ)
季語: 枯柳 【冬】 植物
焼鳥や正座して待つ秋田犬 流星
(やきとりや せいざしてまつ あきたけん)
季語: 焼鳥 【冬】 生活
毛糸編む柱時計は鳴るも鳴るも 流星
(けいとあむ はしらどけいは なるもなるも)
季語: 毛糸編む、毛糸、毛糸玉 【冬】 生活
冬浅し小声で語る鳥の居り よし
書を解きつ柱時計にせかれつつ 詩楽麿
見るものの姿も知れぬ鳥の視野
せめて見詰めよあの山々を 詩楽麿
◎ 画像は、タイのホアヒンで撮った小鳥ちゃん。なんか珍しい子と思うけれど。。
◎ 俳句の季語は、いつの間にか冬になっていました。
冬なんて実感は、とうてい湧かないのですが、過去の記憶を辿って詠んでみました。
季題は、ツイッターのお題から。多忙のため参加は止めたのですが、ひとり気ままに詠むのもまた良し。
皆様のほうは、もうすっかり寒くなってきましたか~?
風邪なんかひかないようにね~
秋田犬の姿が目に浮かぶようです。
今朝はとても寒かったですよ!
霜が降りたんじゃないかな…
窓の結露で、一句詠めそうです(^-^)
可愛い小鳥さん!毛がほわっほわで顔埋めたくなります^^
下の句、すごく好きです。
本当に俳句はわからないのですけれど、情景が17文字に詰められるって
すごいですよね!
毎日marikoさんの句を読んで勉強しようっと♪
< さびさびと哂ふや風の枯柳
< 焼鳥や正座して待つ秋田犬
< 毛糸編む柱時計は鳴るも鳴るも
一番好きなのは、枯柳のお句です♪
去年は年を越えても、柳の葉っぱが枝に残っていて!
お正月の「結び柳」にするのに、葉っぱを取るのが・・・!(汗
葉っぱが全部落ちてしまわないと、芽が大きくならないので
「結び柳」も貧素です!(汗)今年もかも??(汗・笑
しかし、枯葉が残ってると、風の度に笑う柳の声が
大きく聞こえてて、良いかも♪(笑
「毛糸編む」のお句も、優しい女性が連想されて♪良いですね♪
「さびさびと哂ふや風の枯柳 流星」
「さびさびと」という形容は初めてですが、
風に吹かれる枯柳の姿に、ぴったりですね。
「焼鳥や正座して待つ秋田犬 流星」
「秋田犬」という限定が上手いです。
主人の飲み終わりを待っているのでしょうか。
餌を舞待っているのでしょうか。
「正座して待つ」が可愛いですね。
「毛糸編む柱時計は鳴るも鳴るも 流星」
「鳴るも鳴るも」・・・・時間を忘れて編み物熱中ですか。
「磔の聖者うつくし鵙の贄 流星」
「磔」「鵙の贄」というショッキングな言葉と、
「聖者うつくし」のコントラストがグサッと心に刺さってきます。
さすが流星さんらしい一句です。
「哂う」これも難しい。
「秋田犬」
犬が出てくればなんでも一票。
犬、大好きです。
「焼き鳥」いいですねぇ。
「鳴るも鳴るも」に工夫が表れています。
柱時計という措辞も懐かしい。
今は見かけなくなりましたが、うちも昔はありました。
母が、そういえば編み物をしていましたよ。思い出して、涙です。
磔。
キリスト教を連想させます。
鵙は精悍で好きな鳥です。
妙に魅力的な句です。
この野鳥、見たことがありません。
日本の鳥なら100%分かるのですが、南方の鳥なのでょう。
いずれにしても丸ボケが美しく、ピントもバッチリです。
どれもいい句ですが
「毛糸編む柱時計は鳴るも鳴るも」がとてもいいです
冬浅し小声で語る鳥の居り よし
どうやら自律神経失調症に心気症なども加わり心が危うくなっております
と医者に言われましたが、私はそんなものを一切受容致しません、(笑)
さびさびと哂ふや風の枯柳
いいですね~
その風景が浮かびます。
誰もいないのに、風に吹かれた枯柳の音だけが鳴っている・・・みたいな。
しみじみと一人をかみしめ、寒さも一層ツライ・・・
けど、哂ふという言葉で救われる
>毛糸編む柱時計は鳴るも鳴るも
これも好きですね~
柱時計がどんどん時間を進めても、勢いづいて手が止められない・・・
もう少し、あと少し、キリのいいところまで・・・と思うけれど。
そして、どんどん夜はふけていくのね
私も昨日、久々に創作意欲がわいたので時間と戦いつつ作り上げました
写真の小鳥のふわっふわな羽毛が暖かそう~
お目目がキョロっとしてて表情があっていいですね~
鳥ってどうもあんまり表情がない気がしてたけど、ちょっとカワイイと思ってしまいました
写真と写生句まさに写写ですね。お見事としか言葉が出てきません。
短歌の世界では、斉藤茂吉氏ら文豪が「写生短歌にこだわって来た」
との話です。次第に極上を極めつつある貴女の作句が歴史に残るのでは
との思いを抱きつつあります。これから百年後、「インターネットでの写真
俳句の世界には、これほどの俳人がおられたのだ。」と教科書に出ているかもね。
特に「毛糸編む柱時計は鳴るも鳴るも 流星」は、字余りが、未来にも鳴り続ける柱時計の先々を物語って動きをも読者に伝えていますね。さらに、そののどかさに無言のまま無常観をかもし出していると言う秀逸なる作品ですね。脱帽!!!!
書を解きつ 柱時計に せかれつつ 詩楽麿
見るものの 姿も知れぬ 鳥の視野 せめて見詰めよ あの山々を
詩楽麿
枯柳に一票をありがとうございます!
難解な句に具体的な鑑賞を付けていただき、冥利につきました!♪
姫さまのような俳人に賛同して頂くと百人力の勇気が出ます。
毛糸にも共感を頂き更に感謝です⌒(。・.・。)⌒ぴょん♪
『さびさび』は、北原白秋さんの枯葉の音から頂きました。
秋田犬は、長姉の愛犬フジちゃん。大きいので散歩にゆくと目立つんです
焼鳥屋さんの前で、私が店売りの焼鳥を買う間、お裾分けを期待して
正座して待っていたのが忘れられません(笑)
毛糸編む、鵙の句にも丁寧な鑑賞をして頂き、光栄です!♪
さびさび は、北原白秋の詩のなかに、枯葉を踏む音で出てきました
いかにも乾いた感じでしょ
秋田犬は、↑の鎌ちゃんへのレスに書きました
私も犬猫、大好きです!
毛糸編む。お母様のこと思い出させて・・・泣かせてしまいましたか
まだ暫くは、何かにつけて涙涙、お察し致します。
鵙の贄は、仰るとおりキリストを思って詠みました。句意を読みとって下さり、感謝!
他者を生かすために身を滅ぼすものは、たとえ小さな生き物でも尊いと思います。
この野鳥、やっぱり日本にはいないのですね、偶然撮れてラッキー!
プチおひさです! お引越の準備は進んでいますか~
毛糸編むに清き一票を、ありがとうございます♪
>冬浅し小声で語る鳥の居り よし
可愛いですね~ 画像にもぴったりで!ありがたく頂戴つかまつり候!
>自律神経失調症に心気症なども加わり心が危うくなっております
よしさん、心と体は連動しています。
体調が悪いのに、心は快調なんていったら、そのほうが奇妙です。それで正常なんですよ。
と言っても、気分を晴らすために深酒は禁物です
深酒は記憶力を一時的に喪失させ、欝にもさせます。
私は長年、夫と付き合っていますから言えるのですが。
まず体の健康を取り戻してくださいね!
いつも過分に褒めて頂き、背中を押していただいている気分です!(ちょっと押し過ぎ? 笑)
私の場合、写真俳句は写真に句を書き込み、普通の俳句は、写真は添え物で無関係なのですが。
紛らわしくてすみません。
毛糸編むに一票と、深い鑑賞を有難うございます。
無常観、何を詠んでも私の俳句の底にあるのは、それかも。。見透かされてます?
>書を解きつ 柱時計に せかれつつ 詩楽麿
>見るものの 姿も知れぬ 鳥の視野
せめて見詰めよ あの山々を 詩楽麿
読書の秋の一句と、鳥の視野の一歌をありがとうございます♪
鉄は熱いうちに打て!で、さっそく さびさび♪(感謝♪
心象風景も織り込んだ文学的な鑑賞もいただき、嬉しいです!
毛糸編む にも共感を頂き、更に嬉しいなぁ(語彙の貧しさ、すまぬ
ラーダさんの創作結果、拝見するのが楽しみです~~⌒(。・.・。)⌒ぴょんぴょん~~
こちらでは猫カフェは今がブームです♪
件数は少ないですが(汗
私が行った猫カフェは、もうどの仔も大きくなってますが、
オープン当時は皆小さくて可愛くて、お客さんも多くて1時間以上待たされていました(汗
動物って癒されますよね^^