稲光(いなびかり): 俳句
2012年 11月 03日
首なしの御ほとけに射す稲びかり 久遠 (旧:流星)
(くびなしの みほとけにさす いなびかり)
季語: 稲光、稲妻、稲つるび 【秋】 天文
・空中に電気が放電されることによって閃く電光をいう。
遠くのために雷鳴が聞こえず、光だけが見えるものや、雨を伴わないものをさすことが多い。
稲妻は稲の夫(つま)の意で、稲が電光と交わって稔るとの言い伝えから生まれた名。(by 角川俳句歳時記)
秋は暮れ猫神さまを探せども よし
背を向ける月の孤影や冬に入る よし
稲光闇の夜川を渡りけり 与太郎
稲光雲を引き裂く野末かな 与太郎
御仏は 人の心に 宿るらし 銀河王子
◎ 画像は、アユタヤ遺跡(タイ)の、ワット・マハタートにて撮影。レタッチあり。