蓮華(れんげ) :俳句
2012年 08月 30日
(れんげそよぐ。かつてじらいの みつりんに)
季語: 蓮華(れんげ)、 蓮の花、 白蓮、 紅蓮 【夏】 植物
夕されは蓮の浮葉の嵐かな 与太郎
蓮沼や浮葉の上をやる小舟 与太郎
蓮開花 両の手添えて 拝む母 yamaoji
尽きるなく人を殺して月上る よし
蓮群に 釈迦の姿を 探したり 詩楽麿
戦乱地 今蓮沼に 姿変え
霊の冥福 祈るが如し 詩楽麿
晩酌の二合も減りぬ宵の月 よし
密林に 仏の微笑 蓮華咲く idea-kobo
「このあたりは何年か前までジャングルだったんだ」
と、リンさんは言った。
リンさんは、私たちがシェムリアップで10日間お世話になったドライバーである。
「当時は地雷もあったのでしょうか」
私が尋ねると、リンさんはちょっと戸惑ったような顔をして
「今はもう大丈夫。蓮沼のなかを歩いてみますか?」
以前はジャングルだったという見渡すばかりの蓮沼。
その中央に渡した踏み板の上を歩いてゆく。
雨季特有の、湿気に充ちた曇空。
どこからか微熱を含んだ風が吹いてきて頬を撫でてゆく。
「この蓮の花は、仏様に捧げる花なんです。」
三歳のとき父上をポルポトに殺されたリンさんは、そう言って遠くを見つめた。
小柄で若く見えたので「ポルポト時代は子供だったのでしょう?」と聞くと
チョット沈黙した後、「ポルポトの兵士だった」と言いました。
辛い思い出なのでしょう。
その時の 歪んだ顔が思い出されます。(ーー;)
でも、きっと一番大変なのは日本人旅行者が行かないような田舎なんでしょう。
世界中では毎日約70人、20分間に1人が地雷の被害にあっているらしいです。
現在、カンボジアの地雷を撤去しているのは民間人です。
シェムリアップに学校や井戸をばんばん作ってる募金をそちらに回して欲しいですね。
今は平和になり、繁栄してるのかな~♪
子供の頃、父親の運転で、沼津の蓮輿寺に行き、母親が、蓮の花を水面から、そっと両手ですくい、目を閉じ祈っていたのを思い出しました。
東南アジア・・・パジャマ=日本でのトレパン・・・ぐらいな感じで着てますよね。
風邪治りましたか?
蓮のお話だったので、母親を思いだし、コメしちゃいました。
お写真は、早朝なのか?夕方なのか?
開こうとしているのか?閉じようとしているのか?(笑)
しかし、お句にある花弁の風は写ってますね♪
ポルポト政権下の100万とも200万とも言われる死者の数に絶句!
鎮魂を込めての、広大な蓮池なんですね!
でも、踏み板の上は兎も角、ジャングルだった所なんて、
怖くて歩けません!
mariko様は度胸がお有りになりますね♪
そうなんです、遺跡のあたり。さすがによくご存知ですね!
>世界中では毎日約70人、20分間に1人が地雷の被害にあっているらしいです。
地雷を発明した人、それを落とした国、責任をとってほしい。
>シェムリアップに学校や井戸をばんばん作ってる募金をそちらに回して欲しいですね。
学校も井戸も大切ですが、、身の安全があってこそ。
気合の入ったコメントを有難うございます!(大きく同感です)
写真も見て下さり、嬉しいです♪
>夕されは蓮の浮葉の嵐かな(与太郎)
>蓮沼や浮葉の上をやる小舟(与太郎)
蓮沼の浮葉の上の小舟、乗ってみたいです~~
>寝静まる村を飛びゆくホタルかな(与太郎)
こちらも綺麗な景ですね~~
上の二句は、こちらの投稿に、ホタルは下の投稿に添えさせて頂きます。
しっとりとした3句、嬉しく頂き候♪
本当に広大な蓮沼で、何軒もの持主があるらしく、
踏み板も持主ごとに幾つもありました
観光スポットではありませんよ~~
まさか蓮沼が観光になるとは、彼らは思いもよらないと思います。
「田舎に撮りに行きたい」とお願いしたのです。
>蓮開花 両の手添えて 拝む母 by yamaoji
お母様は何をお祈りしていたのでしょう
亡くなった方のご冥福かもしれないですね
うちは写真が重いのに・・・コメントまで頂き、有難うございます!!
鼻水が残っていますが、元気です!
>「蓮華そよぐ。」と読点で止めたところに万感の思いを感じます。
とっても嬉しいです!
型に嵌らず、破調・変型にもどんどん挑戦してゆきたいと思ってます!
散華、いい措辞ですねぇ
次回、ぜひ詠んでみたいです。
>尽きるなく人を殺して月上る よし
まったく人間とは救われない動物と思います
夫に言わせると、竹島なんて小さな岩は爆破してしまえと(汗
尖閣諸島は、もっと大変そうです。
鳥は国境がなく、いいなぁ。ねぇ。。。
撮ったのは夕方近くです~♪
>鎮魂を込めての、広大な蓮池なんですね!
ピンポイントです!
ここを蓮池にしたというのは、地元民の深い思いがあってこそ。
あはは まず夫が先頭に歩きましたから♪
きっと、私たちの見る蓮とカンボジアの方々が見る蓮は違って見えるんじゃないかな~
地雷撤去活動について一度、講習会に出席したことがあります。
中には子供がおもちゃと勘違いして駆け寄ってしまうような形のものもありました。
いったい、ナゼそんな残酷なことができるの?って思いますよ、ほんとに・・・。
白黒の写真もノスタルジックですてき♪
蓮沼の写真。
どこかあの世に通じている風な・・・
そんなことないかあ~。
三歳の時にね~
まったくひどい歴史ですよね・・・
人間はみにくい。
ただ生きてゆく以外に、いろいろ欲求が多過ぎる!!
なので、
私は、静かに生きて去りたいぞ。
広大な蓮沼はかってはジャングルだったのですね
しかも地雷が埋められていた
今は蓮が咲く平和なそして長閑な風景に見えます
しかし、このあたりの人たちはかってのいまわしい過去を
決して忘れないでしょう
尾瀬ヶ原を想起させる蓮沼が昔ジャングルだったとは、人間の罪の深さ
を象徴かする様な光景ですね。まして、運転手氏の父親がポルポトに殺されたとあれば、尚の事。
この板を渡る人の足下にカンボジア人でポルポトに殺戮された人々の
魂がまとわりついているとすれば、それこそ、切ない蓮沼ですね。
犠牲となった人々の魂が釈迦の手の平の上に抱かれ安らかなる事を
祈らずには居られませんね。
蓮群に 釈迦の姿を 探したり
戦乱地 今蓮沼に 姿変え 霊の冥福 祈るが如し
「仏様に捧げる花」を育てた人々の思いは
いかばかりだったでしょう。
時の流れを感じる御句、美しくて哀しくて切ないです。
↓蓮の実、召しあがったのね。
私も昨年の夏に食べましたよ。
片足を椅子にかけたおかあさん、手際よさそうですね^^
>中には子供がおもちゃと勘違いして駆け寄ってしまうような形のものもありました。
講習会に出席なさったなんて、素晴らしいです!
地雷はボーリングのピンみたいな形のものもありますしね・・・
人間ほど残酷な動物はないでしょう。。
そうですね
蓮池はあの世と通じているのかも。。
>ただ生きてゆく以外に、いろいろ欲求が多過ぎる!!
とくに権力者とか・・ね
一般庶民はその犠牲になる。哀しいですねぇ
私も静かに去りたいです。
ドライバーのリンさんには沢山、お話を伺いました
いずれ彼の写真もアップしますね~
お優しいコメント、ありがとうございます。
>蓮群に 釈迦の姿を 探したり
>戦乱地 今蓮沼に 姿変え 霊の冥福 祈るが如し
鎮魂の一句一首、ありがたく頂きました!
こちらにも有難うございます。
>密林に 仏の微笑 蓮華咲く
さあ、それがですね、レンコンは市場でも見かけなかったのです
タイでも見たことなかったような・・・
一般的に食されてない、不思議ですね。
モノクロ画像に一票を有難うございます。
やはりこの跡地には蓮を咲かせるのが一番だったのでしょうねぇ
近くには米畑も広がっていましたが。。
蓮の実(種?)あんがい美味しいものですね!(^_−)−☆
遡って見ていただき、感謝感謝です!
明太子ふりかけも美味しいですよね♪
ふりかけも意外に栄養豊富なようで!
最近私も結構色々買っています♪
Marikoさんが好きなもの色々食べられる日が来ますように♪