always over the moon

優曇華 (うどんげ) :俳句

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         加ふるに優曇華までも天井に   久遠 (旧:流星)
            (くわうるに うどんげまでも てんじょうに)
     
                




季語: 優曇華 (うどんげ) 【夏】 動物
 ・草蜉蝣の卵。白くて1,5cmばかりの糸状で、柄があり先が丸い。木の枝や天井・壁などに生みつけられている。
ちょっと見ると花のように見える。これが発生すると瑞兆あるいは凶事の兆とする俗信がある。
(by 角川 俳句歳時記)

 
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           去年の風鈴



           軒辺に忘れた 風鈴の

           錆びて古びて 糸の切れ

           風を忘れて久しかる

           あまたの夕暮を 繰るなれど

           切なきことの 多過ぎて

           思い溢れて やり切れぬ

           遠くにあるは茜雲

           近くあるのは貧乏ばかり

           ただ故もなく 

           老いを嘆くに あらねども

           漂泊の身を如何にせむ

           瞳には零れる涙 ありもせで

           昔のよき日を 懐かしむ

                           詩・ 安藤由人




つい最近読んだ、佐藤愛子氏の小説「血脈」のなか、
父・紅緑氏が老いて病床にあるとき、家の天井から垂れ下がる優曇華を見つけた母が、
「優曇華は家の没落の兆」と言うシーンがありました。
確か、優曇華は夏の季語だったはず...
頁を繰りながら、思っていたのでした。

◎画像は、トプカピ宮殿の後宮の天井です。優曇華はありません♪
  オスマン帝国も、今は昔ですねぇ・・・・
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by mariko789 | 2012-06-03 01:13 | Nikon D80 | Trackback
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