高浜虚子の破調の句
2011年 05月 10日
最初の頃は季語も知らず、575と指を折って詠んでいました。
それから、いろいろ専門用語やルールも覚え始め、いつしか・・・・・
小さくまとまった句に偏ってきて、マンネリになってしまった気がします。
俳句の先人たちはマンネリにならなかったのでしょうか。
最近読んだ、「虚子百句」(小西昭夫 著 創風社出版)から、
高浜虚子の破調の句ばかり抜粋してみました。
そうか・・・規則に縛られていないで、もっと自由に詠んでいいのですよね、俳句って。
(これらの句は、私が好きな句というわけではありませんが・・・。)
<高浜虚子の破調の句>
しぐれんとして日晴れ庭に鵙来鳴く 虚子
(しぐれんとしてひはれにわにもずきなく) 18文字
怒涛岩を噛む我を神かと朧の夜 虚子
(どとういわをかむ われをかみかとおぼろのよ) 25文字
と言ひて鼻かむ僧の夜寒かな 虚子
(といいてはなかむそうのよさむかな) 16文字
凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり 虚子
(およそてんかにきょらいほどのちいさきはかにまいりけり) 25文字
蛇逃げて我を見し眼の草に残る 虚子
(へびにげてわれをみしめのくさにのこる) 18文字
天の川のもとに天智天皇と虚子と 虚子
(あまのかわのもとにてんじてんのうときょしと) 20文字
鴨の中の一つの鴨を見てゐたり 虚子
(かものなかのひとつのかもをみていたり) 18文字
地球一万余回転冬日にこにこ 虚子
(ちきゅういちまんよかいてん ふゆびにこにこ) 19文字
元日の門を出づれば七人の敵 虚子
(がんじつのもんをいづればななにんのてき) 19文字
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